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歯根分割抜歯とは?

2020/04/25

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

 

前回のブログでもお話ししたように、基本的に歯根破折を認め、リカバリー不能な場合は抜歯となります。
しかし、稀に全てを抜歯しなくても良い場合があります。

 

 

「ヘミセクション」「トライセクション」

聞いたことがある方は非常に少ないと思います。

 

 

セクションとは分けるという意味ですよね。
頭についている、ヘミは、半分という意味、トライはラテン語で3を表します。

 

 

「ヘミセクション」とは歯根が2本あるうちの1本が破折やむし歯、パーフォレーションにより保存不可能になった際に片側1本のみを抜歯する治療法です。

 

 

上顎の歯で3本歯根がある歯の場合は「トライセクション」といいます。

 

 

このように、手前の根に破折を認め保存が不可能な状態となっています。
これをヘミセクションすると・・・

 

 

このようになります。
奥の根だけ残っていますよね。

 

 

保存不可能になった原因が片方の根に限局されている場合に適応になりますが、ヘミセクションになった後は基本的に隣在歯とブリッジにすることがほとんどです。

 

 

本来のブリッジは両隣在歯を削らなければいけないことを考えると、片側だけ土台にする最小限のダメージで治療ができます。

 

 

もちろん根が片方だけになるわけですから歯周病のないしっかりした状態でなければなりませんし、将来的な破折のリスクも十分考えなくてはなりません。

 

 

長期的にはやはり負担が大きい臼歯部であると咬合力で負けて歯根破折が出現することがあります。

 

 

インプラントや義歯、歯牙移植など他の治療法と検討しながら治療法を決めましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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