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ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの違い│どっちがいい?白くなるのは?徹底解説

2024/05/16

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングについて「どんな違いがあるの?」「どっちが自分に合っているかわからない」といった疑問をお持ちの方は多いようです。

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングはどちらも歯を本来の色以上に白くできる方法ですが、それぞれ異なる特徴があります。

この記事では、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの違いやメリット・デメリット、それぞれおすすめな方を紹介します。

自分にぴったりの方法でホワイトニングを受けてみたいとお考えの方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの違い

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの主な違いは、以下の通りです。

  • 使用するホワイトニング薬剤の違い
  • 施術者・施術方法・施術場所の違い
  • 施術時間の違い
  • 歯の白さを実感するまでの期間の違い
  • 効果の持続性の違い
  • 費用相場の違い

ここからは、それぞれの違いについて詳しく解説します。

使用するホワイトニング薬剤の違い

ホームホワイトニング

ホワイトニングにはさまざまな種類がありますが、歯を漂白し、本来の色以上に白くできるのが「ホームホワイトニング」や「オフィスホワイトニング」といった方法です。

これら2つの方法では漂白作用のある「過酸化物(過酸化水素や過酸化尿素)」を使うことで、歯を白くします。

歯科医院ではなくドラッグストアで購入できるホワイトニンググッズを使った方法や、医療機関ではないホワイトニングサロンでのホワイトニングでは着色汚れは落とせますが、元の歯よりも白くすることはできません。

では、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングでは何が違うかというと、使用する薬剤が異なります。ここから詳しく見ていきましょう。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、歯科医院で作成したマウスピースとホームホワイトニング用の薬剤を使ってホワイトニングする方法です。

ホームホワイトニングで使用する薬剤には、歯を白くする作用のある「過酸化尿素」が配合されています。

過酸化尿素は少しずつ過酸化水素を生成するため歯に浸透してからゆるやかに作用することが特徴で、白くなる効果を実感するまでには時間が必要なものの、歯を内側から白くできます

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が施術を行うホワイトニングです。歯の表面に薬剤を塗り、特殊な光を当てることで歯を白くしていきます。

オフィスホワイトニングで使うのは「過酸化水素」という薬剤で、漂白効果は基本的に過酸化尿素と同じですが、強力な漂白作用があることが特徴です。

過酸化水素の効果の持続時間は短く、歯に塗ったらすぐに反応するため歯の表面を白くできます

施術者・施術方法・施術場所の違い

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングでは、「誰が・どのように・どこで」施術するかも違いがあります。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、自宅で自分で行う方法です。

歯科医院で作成したマウスピースにホワイトニング薬剤のジェルを入れ、2時間ほど装着して歯を白くしていきます。

毎日行う必要はあるものの通院の必要はなく、自宅で自分のタイミングでできるため手軽にホワイトニングが可能です。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングでは高濃度の薬剤を使用するため、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が施術を行います。オフィスホワイトニングの流れは、以下の通りです。

  1. 歯の表面の汚れ・着色を落とす
  2. 希望する歯の色を確認する
  3. 唇や粘膜、歯茎に薬剤がつかないように保護する
  4. 歯にホワイトニング薬剤を塗る
  5. 光を照射してホワイトニング薬剤と反応を起こし、歯を白くしていく
  6. ホワイトニング薬剤を除去する
  7. 4〜6を2回ほど繰り返す
  8. ホワイトニング後の専用ペーストで歯を磨き上げる
  9. 歯の色のチェック

施術時間の違い

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングでは、施術時間にも違いがあります。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、ホワイトニングジェルを入れたマウスピースを自宅で1日2時間ほど装着する必要があります。

それを毎日繰り返すことで、歯を徐々に白くしていきます。

オフィスホワイトニング

歯科医院で行うオフィスホワイトニングの施術時間は、1回あたり30分〜1時間半ほどです。

オフィスホワイトニングの場合、1回で白くなる場合もあれば望む白さになるまで3〜5回ほど施術を繰り返すケースもあります。

歯の白さを実感するまでの期間の違い

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングでは歯の白さを実感するまでの期間も異なり、より早く白さを実感しやすいのはオフィスホワイトニングです。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは歯の内側に浸透し、じっくりと歯を白くしていくことが特徴です。

どれだけ歯を白くしたいかにもよりますが、毎日2時間の装着を2週間〜1ヶ月ほど続けることで白さを実感する方が多いです。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングはホームホワイトニングよりも高濃度の薬剤を使用し、さらに特殊な光の照射も行うため、1回でも歯が白くなる効果を実感できることがあります。

望む白さによっては1〜2週間ごとに30分〜1時間半の施術を3〜5回ほど繰り返すこともあります。

効果の持続性の違い

ホームホワイトニング

ホワイトニング効果の持続性でいえば、ホームホワイトニングの方が歯の白さが長持ちします。

いずれのホワイトニング方法の場合も、白さを持続させたい場合は繰り返し施術を行うと効果的です。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングのような即効性はないものの、時間をかけて歯の内側から黄ばみを分解し、ゆっくりと白くしていきます。

そのため自然な透明感のある白さに仕上がり、色戻りがゆるやかで、ホワイトニング効果も6ヶ月~1年ほどと長持ちすることが特徴です。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは短時間で効果を実感しやすい方法ですが、ホワイトニング薬剤が歯の内部まで浸透しづらいです。

そのためホームホワイトニングと比べると色戻りしやすく、効果の持続期間は3ヶ月〜6ヶ月ほどと短めになります。

費用相場の違い

ホームホワイトニング

費用相場は、オフィスホワイトニングの方がやや高くなることが多いようです。

なお、ホワイトニングの施術は審美目的であり保険が適用されない自費診療となります。

かかる費用は歯科医院によって異なるため、ホワイトニングを受ける前にどのくらい費用がかかるのか、費用にはどんなものが含まれているのかなどを確認しておきましょう。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングの費用相場は20,000円〜50,000円ほどが目安です。

ホームホワイトニングの費用には、ホワイトニングに使用するマウスピース制作費とホワイトニング薬剤が含まれることが一般的です。

ホワイトニング薬剤がなくなってしまった場合、ホワイトニング薬剤のみを追加購入できる歯科医院もあります。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングの費用相場は、20,000円〜70,000円ほどが目安です。

オフィスホワイトニングは高濃度の薬剤を使用するだけでなく、歯科医師や歯科衛生士が施術を行うため費用が高くなります。

また、歯科医院によって使用する薬剤や機器にも違いがあり、これも費用に影響する部分です。

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングのメリット・デメリット

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングには、それぞれメリットとデメリットがあります。ここから詳しく見ていきましょう。

ホームホワイトニングのメリット・デメリット

まずは、自宅で自分でホワイトニングするホームホワイトニングのメリット・デメリットを見てみましょう。

【メリット】

  • どこでも自分のペースでホワイトニングできる
  • 何度も通院する必要がない
  • 色戻りが起こりにくく効果が長持ちする
  • 知覚過敏が起こりにくい
  • 幅広いケースに対応している
  • 奥歯まで白くできる

ホームホワイトニングは、装着時間さえ取れれば自宅でも出先でも、どこでもホワイトニングができます。

何度も通院する必要もないため、忙しくて通院が難しい人にもおすすめです。

じっくり歯の内側から白くしていくため自然な透明感のある白さになり、効果が長持ちすることもメリット。オフィスホワイトニングよりも効果が穏やかな過酸化尿素を使用するため、知覚過敏も起こりにくくなっています。

また、光線アレルギーの方や開口器具によって口を大きく開けるのが苦手な方にも対応した方法です。

光を使用するオフィスホワイトニングは、光が当たりにくい奥歯は十分な効果が出ないこともありますが、ホームホワイトニングは光の照射は必要なく、マウスピースとジェルによって奥歯までしっかり白くできます。

【デメリット】

  • 効果を実感するまで時間がかかる
  • 自分で管理する必要がある
  • 毎日2時間ほど装着する必要がある

ホームホワイトニングでは、オフィスホワイトニングよりも濃度の低い薬剤を使用するため、歯が白くなる効果を実感するまでは時間がかかります

また、マウスピースの装着や洗浄も必要で、毎日2時間ほど装着しなければいけないため、自己管理が面倒だと感じる人にとってはデメリットと感じるでしょう。

オフィスホワイトニングのメリット・デメリット

続いては、歯科医院で施術を行うオフィスホワイトニングのメリット・デメリットを見ていきましょう。

【メリット】

  • 1回で効果を実感しやすい
  • 歯科医院で歯科医師や歯科衛生士による施術を受けられる
  • 施術の度に口内環境をチェックしてもらえる

オフィスホワイトニングでは、高濃度の薬剤を使用するため、即効性が期待できることがメリットです。希望する白さや歯の状態にもよりますが、1回で効果を実感できることもあるでしょう。

施術は歯科医師もしくは歯科衛生士が行うため、手間がかからずリラックスして処置してもらえます。

また、施術の前には口腔内のチェックも行うため、虫歯や歯周病の早期発見につながることもメリットです。

【デメリット】

  • ホームホワイトニングと比べて色戻りが早い
  • 費用が高め
  • 通院する必要がある
  • 知覚過敏が出ることがある
  • 奥歯は白くなりにくい

オフィスホワイトニングは即効性がある一方で、色戻りも早いといわれています。費用はやや高めで、施術の度に通院する必要があります。

オフィスホワイトニングは高濃度の薬剤を使用するため、歯の状態によっては知覚過敏が出やすい点もデメリットです。

また、光が届きにくい奥歯は白くなりにくい傾向にあります。

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングどっちがおすすめ?

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングは、どちらもメリット・デメリットがあります。

どちらがいいかは一概には言えず、自分の希望やライフスタイルに合った方法を選ぶのがおすすめです。

ホームホワイトニングがおすすめの方

ホームホワイトニングがおすすめの方は以下の通りです。

  • 通院回数をなるべく減らしたい方
  • ホワイトニングの効果を長持ちさせたい方
  • 費用を抑えてホワイトニングしたい方
  • しみにくい方法でホワイトニングしたい方
  • 光線アレルギーがある方
  • 口が小さくて開口器具が入らない方、口を大きく開けるのが苦手な方

ホームホワイトニングは通院の必要がなく、じっくり歯を白くするため効果を長持ちさせたい方におすすめです。

オフィスホワイトニングがおすすめの方

オフィスホワイトニングがおすすめの方は以下の通りです。

  • なるべくすぐに歯を白くしたい方
  • 自宅でホワイトニングする手間や時間をかけたくない方

オフィスホワイトニングは1回でも効果を実感できることがあるため、大切なイベントが控えているなど「とにかくすぐ歯を白くしたい!」という方におすすめです。

2つを併用するデュアルホワイトニングという方法も

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングと併用して行う、デュアルホワイトニングという方法もあります。

2つを併用する分費用は高くなりますが、どちらのメリットも合わせ持ち「短期間で歯を白くできる」「白さが長持ちする」ことが特徴です。

まとめ

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングは、どちらも過酸化物を使うことで歯を本来の色よりも白くできます。

歯の白さをなるべく長く維持したい方はホームホワイトニング、即効性を求める方はオフィスホワイトニングが向いているでしょう。

小嶋デンタルクリニックでは、ホワイトニング方法として「ホームホワイトニング」を導入しています。

「カスタムトレーホワイトニング」は3ヶ月分のジェル付きで、自分のペースで希望の白さまで歯を白くすることが可能です。その他に「オパールエッセンスGoホワイトニング」も行っています。

ホワイトニングをご検討中の方、歯の黄ばみが気になっている方はぜひお気軽にお問い合わせください。

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員