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ホワイトニングの効果の持続期間は?何回で歯が白くなる?長持ちさせるコツも紹介
2024/04/24
ホワイトニングは、歯の表面に薬剤を塗って歯を白くする治療方法です。
自宅で行うホームホワイトニングと歯科医院で施術を受けるオフィスホワイトニング、これら2つの方法を併用するデュアルホワイトニングの3つの方法があります。
この記事では、ホワイトニングの効果について詳しく解説します。
それぞれのホワイトニング方法の効果持続期間や歯の白さを長持ちさせるコツもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
ホワイトニングの3つの方法
ホワイトニングには次の3つの方法があります。
- ホームホワイトニング
- オフィスホワイトニング
- デュアルホワイトニング
ここでは上記3つのホワイトニングの方法の特徴や回数・期間、持続期間の目安について解説します。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは自宅で手軽にできるホワイトニングの方法で、歯科医院で作成したマウスピースに濃度の低い薬剤を自分で塗布し、それを毎日装着します。
ホームホワイトニングのメリットは次の通りです。
ホームホワイトニングのメリット |
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歯科医院に通ってホワイトニングする『オフィスホワイトニング』と比べて、ホームホワイトニングは少ない通院頻度で済むメリットがあります。
薬剤を塗布するためのマウスピースさえ作成できれば、後は基本的に自宅でホワイトニングが完結するためです。
またマウスピース作成のための初期費用と薬剤のコストがかかるものの、総額費用で見ると比較的費用をおさえやすいホワイトニング方法といえます。
通院頻度と費用をおさえながら自分のペースでホワイトニングできるホームホワイトニングですが、以下のようなデメリットもあります。
ホームホワイトニングのデメリット |
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ホームホワイトニングでは濃度の低い薬剤を使用するため、効果が出るまでに時間がかかってしまうのがデメリットです。
さらに自分でマウスピースに薬剤を塗って装着する手間があるため、面倒になってサボってしまうとホワイトニングの効果が出ません。
じっくりと時間をかけて白い歯を目指したい方やサボらず継続してホワイトニングできる方におすすめです。
白くなるまでの回数・期間
ホームホワイトニングで歯が白くなるまでの期間の目安は約2週間です。
効果が現れるまでは毎日2時間程度マウスピースを装着し続ける必要があります。
じっくりと時間をかけて歯を白くするホワイトニング方法のため、効果が現れるまで根気強く続けましょう。
効果の持続期間の目安
ホームホワイトニングの効果の持続期間の目安は6〜12か月間程度です。
歯の内側にある象牙質までじっくりと時間をかけて薬剤を浸透させるため、オフィスホワイトニングと比べると持続期間は長めとなっています。
効果が出るまでに時間はかかりますが、その分効果が長期間持続しやすいホワイトニング方法です。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは歯科医院で行うホワイトニングの方法で、歯の表面に薬剤を塗り、特殊な光を当てることで白くします。
医療機関でしか扱えない高濃度の薬剤を使用するため、少ない回数で効果を実感しやすいです。
オフィスホワイトニングには以下のようなメリットがあります。
オフィスホワイトニングのメリット |
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歯科医院でホワイトニングを行うため、プロの施術を受けられるのは大きなメリットといえるでしょう。
ホワイトニングだけでなく、必要に応じて歯石の除去やクリーニング、虫歯チェックなどもしてもらえるため、虫歯や歯周病の予防もできます。
1回の施術で効果を実感できる場合もあるため、「〇日後のイベントまでに歯を白くしたい」などのように急を要する場合におすすめです。
しかしオフィスホワイトニングには、次のようなデメリットがあることも理解しておきましょう。
オフィスホワイトニングのデメリット |
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歯科医院で施術を受ける分、ホームホワイトニングと比べて費用が高くなりやすいです。
1~2週間に1回施術を受ける必要があるため、通院の手間がかかるのも難点。
即効性が高いホワイトニング方法ではあるものの、ホームホワイトニングと比べると効果が持続しにくいともされます。
即効性を求める方や通院の手間を苦に感じない方におすすめです。
白くなるまでの回数・期間
オフィスホワイトニングの歯が白くなるまでの回数は3〜5回が目安です。
1〜2週間に1回のペースで通うケースが多いため、効果が得られるまでに1か月〜3か月程度かかります。
この期間はあくまでも目安で、人によっては1回の施術で効果を実感することもあり、個人差があることを理解しておきましょう。
効果の持続期間の目安
オフィスホワイトニングの効果の持続期間の目安は3~6か月程度です。
ホームホワイトニングと異なり、歯の表面のみを白くするため色戻りしやすい傾向があります。
歯の白さを維持するためには、定期的に施術を受ける必要があるでしょう。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの2つの方法を組み合わせて行うホワイトニング方法です。
それぞれの方法の短所をカバーしながらホワイトニングでき、即効性と持続性のどちらも両立できます。
デュアルホワイトニングのメリットは以下の通りです。
デュアルホワイトニングのメリット |
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すぐに効果を実感しやすいだけでなく、ホームホワイトニングによって長期間効果を持続しやすいのが大きな特徴です。
濃度の低い薬剤を徐々に浸透させるホームホワイトニングにより、自然な色身を目指しやすいのもメリット。
デュアルホワイトニングのデメリットには以下の2つが挙げられます。
デュアルホワイトニングのデメリット |
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デュアルホワイトニングは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニング両方の費用がかかり、通院の手間もかかります。
しかし、即効性と持続性を両立できる点が大きな魅力のため、なるべく早く白い歯になりたい人や、効果を維持したい人におすすめです。
白くなるまでの回数・期間
デュアルホワイトニングはオフィスホワイトニングと同等の即効性があります。
歯が白くなるまでの回数は3~5回、期間にして1~3か月程度で効果を実感できるでしょう。
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを組み合わせるため、表面のみでなく、内側からも白い歯を目指せます。
デュアルホワイトニングは、まずはオフィスホワイトニングによって希望の白い歯の色に近づけてから、ホームホワイトニングで維持をするといった流れで行うことが一般的です。
効果の持続期間の目安
デュアルホワイトニングは、1~2年程度効果が持続します。
ただしホームホワイトニングを怠ると持続性が低下してしまうため、白い歯を維持したい場合はサボらずホワイトニングを続けることが大切です。
ホワイトニングの効果が得られない理由は?
ホワイトニングの効果が得られない場合に考えられる理由は3つ挙げられます。
- テトラサイクリン歯・無髄歯・被せ物・ホワイトスポット
- フッ素コーティングをしている
- 着色や歯垢が付着している
ここでは上記3つの理由についてそれぞれ解説します。
テトラサイクリン歯・無髄歯・被せ物・ホワイトスポット
ホワイトニングには禁忌があり、以下の特徴がある歯はホワイトニング効果があまり期待できません。
歯の状態 | 特徴 | ホワイトニング効果 |
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テトラサイクリン歯 | テトラサイクリン系抗生物質によって変色した歯 | 多少色味は白くなるものの、高い効果は期待できない |
無髄歯 | 神経を喪失した歯 | 神経のない歯の変色には効果がない |
被せ物 | 歯を削った後の穴を埋めるための補綴 | 効果がない |
ホワイトスポット | 虫歯になりかけで白く変色している部分 | ホワイトスポットが目立ってしまう可能性がある |
ホワイトニングを受ける前に医師に相談し、効果的な施術を受けられるかどうか判断してもらいましょう。
フッ素コーティングをしている
フッ素コーティングをしている歯は、ホワイトニングの効果を十分に得られないことがあります。
これは、フッ素にはホワイトニングの薬剤の浸透を阻害する作用があるためです。
ただし、フッ素は虫歯予防には効果的であり、ホワイトニングをした後であればフッ素の利用は推奨されているため、ホワイトニング時のフッ素の使い方について、歯科医師にアドバイスしてもらうといいでしょう。
着色や歯垢が付着している
着色成分や歯垢が歯に多く付着している場合、十分なホワイトニング効果が得られない可能性があります。
歯に歯垢が付着していると薬剤が浸透しにくくなるため、ホワイトニングを始める前は着色成分や歯垢を除去してもらうことをおすすめします。
ホワイトニングでは効果が得られない場合の治療法
ホワイトニングで効果が得られない場合に有効な治療方法は以下の3つです。
- ウォーキングブリーチ
- ラミネートべニア
- 被せ物
ここでは上記3つの治療方法についてそれぞれ解説するため、ホワイトニングで効果が得られないと悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
ウォーキングブリーチ
ウォーキングブリーチは神経を喪失した『無髄歯』に行われるホワイトニング方法で、歯の裏側に開けた穴から内部に漂白剤を入れ、内側から歯を白くします。
一般的なホワイトニング方法であるホームホワイトニングやオフィスホワイトニングは、神経を喪失した歯に対しては効果がほとんど期待できません。
しかしウォーキングブリーチなら、神経を喪失した歯の変色も、内側から白くすることが可能です。
ただし、漂白剤は1~2週間に1回のペースで交換する必要があるため、白くなるまでは定期的に歯科医院に通院する必要があります。
ラミネートベニア
ラミネートべニアは、歯の表面をわずかに削り、歯の色をした薄い板を貼り付ける治療方法です。
被せ物を入れるよりも歯を削る量が少なく、治療期間が短いというメリットがあります。
ラミネートべニアはただ色味を明るく見せるだけでなく、形が不自然な歯を綺麗に見せることもできます。
歯の形や色味に悩んでいる方におすすめの治療方法です。
ただし、歯ぎしりや食いしばりがある方の場合は欠けが起こりやすく、適さない場合もあります。
被せ物
一般的なホワイトニング方法で色味の改善が期待できない場合は、被せ物によって歯を白く見せる方法がおすすめです。
被せ物にはいくつか種類がありますが、その中でもおすすめなのは審美性に優れたセラミック素材を使った治療です。
セラミックは周りの歯の色味と合わせて作成できるため、ホワイトニングでトーンアップした周りの歯に合わせて治療が行えます。
被せ物の種類は幅広くあるため、医師と相談しながら決めてみてください。
ホワイトニングの効果を長持ちさせるポイント
ホワイトニングの効果を長持ちさせるためのポイントは4つ挙げられます。
- 着色成分が付着しやすい飲食物を避ける
- こまめに歯磨きする
- ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使用する
- 定期的に歯科医院でクリーニングを受ける
ホワイトニングをしている間は、カレーやコーヒーなどの着色しやすい食事は可能な限り避けたほうがよいでしょう。
飲食後は必ず歯磨きを行うように徹底することで、ホワイトニング効果を維持しやすくなります。
また歯に着色成分や歯垢が付着していると、ホワイトニングの効果を得にくくなってしまうため、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることも大切です。
ホワイトニング効果を高めるために、上記のポイントをぜひ取り入れてみてください。
ホワイトニングの効果に関するよくある質問
ホワイトニングの効果に関するよくある質問をまとめました。
Q:市販のホワイトニング歯磨き粉に効果はある?
市販のホワイトニング歯磨き粉にも歯を白く見せる効果はありますが、歯科医院で受けるホワイトニングと同等の効果は期待できません。
市販の歯磨き粉には、歯を白くする濃度の過酸化水素を配合できないためです。
着色汚れの予防や歯科医院でのホワイトニング施術の効果を維持するためのサポートに役立つものと考えるとよいでしょう。
Q:ホワイトニングはしない方がいいと言われる理由は?
ホワイトニングはしない方がいいと言われる理由として、以下が挙げられます。
- 歯がしみて痛みが出た
- 白くならなかった
- ムラができてしまった
- すぐに後戻りしてしまった
上記の理由に共通しているのが、適切なホワイトニング治療を受けられていなかった可能性があるということです。
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングのどちらも、正しい知識を持って正しい方法で治療を継続していれば、ムラなく歯を白くできる方法です。
またすぐに後戻りしてしまったというのは、食生活(食べ物・飲み物による着色)や、ホワイトニングを継続できなかったなどの理由が考えられるでしょう。
中には「ホワイトニングは歯を痛めるのでは?」といった声が見られることもありますが、ホワイトニングで使用する過酸化水素は量を守り、歯科医院で適切に使用すれば歯を痛めることはなく、人体への害もありません。
医師と相談しながら、適切な方法でホワイトニング治療を受けましょう。
まとめ
ホワイトニングの効果について解説しました。
ホワイトニングにはホームホワイトニング、オフィスホワイトニング、デュアルホワイトニングの3つの方法があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。
それぞれの特徴を理解したうえで、自分に合ったホワイトニング方法を選ぶことが大切です。
小嶋デンタルクリニックでは、じっくりと時間をかけて歯を白くするホームホワイトニングによる治療を提案しています。
自分のペースで納得のいく白さまでホワイトニングでき、後戻りもしにくいメリットがあります。
治療についてしっかりじっくりと説明を行うため、ホワイトニングが気になっている方はぜひお気軽にご相談ください。