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前歯の陥没どう治すか

2024/03/02

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
特に薄い骨。それは前歯です。
 
前歯は移動しやすいのも骨が薄いからであり、奥歯を無くして前歯があるからいいやと思っていても前歯はすぐにダメになりまる。骨を見るとわかりますが、とても噛む力に対抗できる骨ではありません。
 
前歯抜歯後にインプラント治療を希望された患者様。
 
CT撮影を行い、3Dでチェックしました。
 

 

 
唇側の骨が大きく陥没していることがわかります。
 
もしこのままインプラントを埋入するとなればかなり口蓋側に埋入しなければなりません。
 
口蓋側から傾斜埋入してしまったら将来的にどうなるでしょうか。
 
– 舌感不良
– 脱離
– 審美的な面
 
この3要素に問題が出そうです。
 
内側に埋入されることにより、立ち上がりが内側からとなるため舌触りが悪くなります。
 
また加わる力の方向に課題が出ます。
 
上の前歯は下顎前歯部が裏側に突き上げていきますが、かなり斜めに埋入されるため補綴物脱離やスクリューの緩みなど様々なトラブルが術後起きてきそうです。
 
そして最後の一点が審美的な面。
 
内側に埋入されるということはその分歯冠長が短く見える可能性もあります。
 
このままの状態で埋入できなくはないけれど、埋入後に何かしらのトラブルを抱える可能性がある状態です。
 
今回は、骨造成を併用して補綴に際して理想的なポジションに埋入することにしました。
 
インプラント治療も、補綴主導で考えるか、骨の位置など外科的主導で考える方で異なっていきます。
 
現在のインプラント学では、補綴主導でインプラントの埋入位置を決定するというのが本質となっていきますので、今回のケースは骨造成を併用しながら理想的なポジションに埋入するというのがベストだと考えられます。
 
インプラント治療を考えている方はご相談ください。
 
 
 

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