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加熱式タバコなら良い?

2024/03/01

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
当院ではインプラントを行う患者様全てに禁煙を促しています。
 
喫煙による口腔内への影響ははっきりしており、歯周病進行や、インプラント周囲炎のリスクを著しく増加させます。そのような背景もあり、インプラントを行う方で禁煙ができない方はインプラントの補償制度に加入できないようになっています。
 
患者さんから、加熱式タバコなら良いの?と聞かれることもありますが結論としてはNGです。
 
加熱式タバコは、タバコの葉を加熱して発生させたエアロゾルを吸引するタバコ製品です。
 
加熱式 タバコのエアロゾルには、紙巻きタバコの煙と同様に、ニコチンや発がん性物質等の有害化学物質 が含まれています。また、呼出されたエアロゾルにも発がん性物質が含まれています。
 
加熱式タバコは市場に登場してからの歴史が浅いことから、長期的な健康影響については不明なことが多いようです。
 
これは口腔への影響についても同様です。加熱式タバコの使用は、紙巻きタバコと比較して、ニコチン以外の主要な有害化学物質の曝露量は少なくなるかもしれません。しかし、有害化学物質の 曝露に安全域というものはなく、現時点ではタバコ関連疾患のリスクが減る、すなわちハームリダクシ ョンに有効であるという科学的根拠はありません。
 
タバコの葉を使用しない電子タバコは、加熱式タバコに先行して流行し、口腔をはじめとする健康被害の情報が蓄積されてきました。
 
加熱式タバコには、紙巻きタバコとほぼ同量のニコチンが含まれています。したがって、紙巻きタバコから加熱式タバコに完全に切り替えたとしても、タバコへの依存が持続するため、禁煙することが 困難になります。電子タバコでは禁煙の効果があるとする報告が一部にありますが、加熱式タバコは、 そもそも、タバコ製品であるため、ニコチン依存の人の禁煙の意思を低下させて、喫煙の継続を長引 かせることになります。
 
海外では加熱式タバコを規制しているところもあります。
 
加熱式タバコを大丈するiQOSも、世界流通を見ると95%が日本となっており、本社のあるアメリカでは販売されていません。
 
医療を提供する立場としてはできるだけリスクは避けたい、減らしたいのが本音です。
 
そのために禁煙をお勧めしております。
 
心配な方は一度ご相談ください。
 

 
 
 

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