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角化歯肉の不足
2024/02/26
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
奥の歯肉がよく腫脹すると訴えて来院された患者様。
一見親知らずが影響してそうとレントゲン所見では得られます。
しかし実際の口腔内を見ると、奥歯にかけて角化歯肉が不足していました。
角化歯肉と歯肉辺縁から歯肉歯槽粘膜の境までの歯肉です。
歯肉歯槽粘膜とは、動かない歯肉と動く粘膜の境になります。
簡単にいうと唇やほっぺたを引っ張っても動かない歯肉の事です。
厳密には角化歯肉は、遊離歯肉+付着歯肉で構成されています。
この角化歯肉がどれぐらい存在するのかは、歯周組織にとってとても重要なこととなります。
角化歯肉があることにより、細菌や刺激による刺激に対して高い抵抗性を持つことができます。
また知覚過敏も起こしにくい。そして何よりもブラッシングもしやすいです。
歯の周りには動かない粘膜が必ず必要なのです。
今回腫脹を繰り返す部位周辺の歯肉には、角化粘膜の存在はなく直接頬粘膜の存在。
頬が動くたびに、ポケットに細菌が入り込んでしまう状態でした。
今後歯肉歯槽粘膜を形成する処置が必要となっていきます。
歯も軟組織である歯肉の存在、位置、機能がとても大切となります。
歯だけではなく調和の取れる歯肉の位置が必要です。
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