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咬合性外傷

2023/08/16

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
定期健診にしっかりと通院されている患者さんが急患で歯が痛むと来院。
 
虫歯もなく綺麗に管理できている方だったのにどうしたのかなと口腔内を拝見すると、虫歯はなく歯肉の状態も良好。親知らずも以前埋伏抜歯を行っておりない状態。
 
少しエアーを当てると根本でしみる程度。
 
1本だけ軽度の打診反応があり。
 
レントゲンでも異常はありませんでした。
 
しかし、口腔内の内頬に非常に強い食いしばりによってできたであろう圧痕を認め、舌にも認める。
 
話を聞くと最近ストレスがひどく顎から首にかけて突っ張るような感じが患側で認めるとのことで、顎とか首をマッサージすると少し良くなるとのことでした。
 
診断としては、食いしばりによる咬合性外傷。
 
特に噛み合わせも悪くなく、咬合チェックしましたが悪い咬合によって引き起こしたわけではないので調整はせずに生活指導と軽度の知覚過敏部位への薬剤塗布で終了。
 
咬合性外傷とは簡単にいうと、咬合力により歯根にダメージを覆うこと。
 
例えばすごく硬いものをずっと同じところで噛んでいると、その後歯が痛むと同じように、食いしばりの時間が長ければそれだけ歯根に対して負担がかかり痛みを生じることです。
 
治療としては安静にし経過観察。稀に歯冠や歯根破折を伴うことがあるので要チェックする必要があります。歯髄炎も併発することもひどい場合にはあります。
 
臼歯部などの奥歯は体重の2倍以上の力がかかると言われますので、その力が歯に対してずっとかかれば想像できますよね。
 
食いしばりは結構怖いです。
 

 
必要に応じてマウスピース使用を勧めることもあります。
 
安静が一番です。
 
同様な症状がある方は歯科医院にご相談ください。
 
 
 

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