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口腔内の違和感の原因

2023/06/30

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

虫歯はない、歯周病もない、清掃状態も良好。

 

でも口腔内が荒れている感覚がある、舌が痺れている感じがある、歯肉が締め付けられる感覚がある。口蓋の粘膜が剥がれる感じがする。そんな症状を訴える方は比較的多くいらっしゃいます。

 

特に女性の方でこのような症状が出現することが多いです。

 

原因として最も考えられるのが、唾液の減少。

 

唾液が減る原因として大きく以下の3つが考えられます。

 

1. 脱水症状: 水分不足や過度の発汗、下痢、嘔吐などによって体内の水分が減少すると、唾液の分泌も減る場合があります。脱水症状が続くと、唾液の量が減少し、口の中が乾燥することがあります。

 

2. 薬物の副作用: 一部の薬物は、唾液の分泌を減少させる副作用を引き起こすことがあります。特に抗うつ薬、抗ヒスタミン薬、抗不整脈薬、抗てんかん薬などが関与することがあります。これらの薬物は、神経系の働きを変化させることで唾液腺の機能を抑制する可能性があります。

 

3. 口腔の問題: 口腔内の問題も唾液の減少を引き起こす要因となります。例えば、唾液腺の炎症や感染、自己免疫疾患(シェーグレン症候群など)がある場合、唾液の分泌が低下することがあります。また、放射線治療や口腔外科手術によって唾液腺が損傷されると、唾液の量が減少することがあります。

 

唾液が減ることのデメリットは多くあります。

 

1. 口の乾燥感: 唾液は口腔内の湿潤を保つ役割を果たしています。唾液の量が減少すると、口の中が乾燥して不快感を覚えることがあります。口の乾燥は食事の嚥下困難や会話の支障となることもあります。

 

2. 咀嚼・消化の問題: 唾液には消化酵素が含まれており、食物を咀嚼して消化を助ける役割を果たしています。唾液の減少によって、食物の咀嚼や消化が困難になることがあります。これにより、食事の摂取や栄養吸収に問題が生じる可能性があります。

 

3. 口臭の悪化: 唾液は口腔内の細菌の増殖を抑制し、口臭を防ぐ役割も果たしています。唾液の減少によって口腔内の細菌が増加し、口臭の原因となることがあります。

 

4. 歯の問題: 唾液は歯を保護する働きもあります。唾液中のミネラルは歯の再石灰化を促し、酸による歯のエナメル質の溶解を防ぐ役割を果たしています。唾液の減少によって、歯の脱灰や虫歯のリスクが増加する可能性があります。

 

5. 組織の炎症や感染リスクの増加: 唾液には抗菌作用があり、口腔内の組織を保護する役割も果たしています。唾液の減少によって口腔内の組織が乾燥し、炎症や感染のリスクが増加することがあります。口内炎や口腔カンジダ症などの問題が起こる可能性があります。

 

その他としても前述したように、粘膜が過敏になったり、痺れを感じるようになったり、粘膜が剥がれる感覚が出たりします。口腔内にとって唾液はとても大切です。

 

気になる方はご相談ください。

 

 

 

 

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