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神経をとっても歯が痛い?
2022/10/19
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
患者さんからよくある質問で、「神経とったのに痛むのはなぜですか?」とあります。
結論から言うと、歯が存在している限り痛みは出ます。
神経があろうとなかろうと歯の痛みは出ます。
歯の痛みには2種類存在します。
一つ目は、神経の痛み。
二つ目は、歯根膜の痛み。
虫歯が進行したり、知覚過敏で歯がしみて仕方がないと言う症状は全て神経の痛みです。
歯の中に入っている歯髄と呼ばれる歯の神経に反応が出ることで痛みを感じます。
これらの痛みに関しては、神経を治療することで消失します。
そして二つ目の痛みである歯根膜の痛み。
この歯根膜の痛みは、一つ目の歯髄をとっても感じます。
よって、神経をとっても痛むと言うのは歯根膜の痛みなのです。
歯根膜は感覚受容器とも呼ばれる部位で、歯の噛んでいる感覚を司どる器官です。
感染により歯根膜に炎症が出た場合、たとえば嚢胞や感染根管が原因で根尖病巣などができた場合は、咬合時に痛みが強く出ることがあります。また急性化することでかなり強い痛みが出ることもあり、それは歯髄炎の数倍の痛みとも言われます。
その他にも、硬いものを噛みすぎた結果歯根膜に炎症をきたして痛むこともありますし、破折などにより歯根膜に炎症が出現することもあります。
よって、歯の神経をとっても歯は痛くなるのです。
歯はインプラントと異なる大きな特徴として、歯根膜の存在が挙げられます。
痛みの原因ともなりますが、噛んでいると言う感覚を司どる大事な器官で物の硬さや異物を感じることができます。
逆に言うと、全てインプラントの方は石を噛んでいても気付きません。
自分の歯で歯根膜があれば硬くて噛めませんよね。それが歯根膜の重要なポイントです。
歯根膜の痛みに対しては、感染によるものであればしっかりと治療していけば治りますし、強い咬合によるものであれば調整により症状は引いてきます。
神経をとっても痛みは出ることがありますので安心しないように、そして痛みが出てくるようであれば早めに歯科医院にいきましょう。
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