ブログ
保険のブリッジで白くできる範囲
2022/07/23
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
保険でCAD/CAM冠を中心として白く被せ物ができる範囲が増えていますが、ブリッジにおいてはまだまだ限局的となります。
ブリッジの場合は、咬合負担を考慮しなくてはいけないため、CAD/CAMでは強度が難しく保険適応から外れてきます。
先日保険でブリッジを白くしてほしいと訴えがありましたが、保険でできる範囲ではない部位でした。
稀に保険適応でない部位を保険で白くしている方を見ることがありますが、それは保険診療におけるルール違反であるため保険医取り消しなどの
厳しい罰則が生じるため当院では、そのようなルールを逸脱する要望はお受けできません。
保険で臼歯部において白いブリッジが適応されるパターンは大きく2つ。
・高強度レジンブリッジ
・レジン前装ブリッジ
共に、第2小臼歯が欠損している場合の、4-5-6ブリッジのみ適応となってきます。
ちなみに第2大臼歯が4本残存し咬合関係にあることが前提となってきます。
前歯においては、レジン前装ブリッジは問題なく適応できますが、奥歯においては第2小臼歯が欠損しているケースのみとなります。
第一大臼歯欠損などの5-6-7ブリッジは、欠損している第一大臼歯の前装部のみ白くできますが、噛む面や支台である第二小臼歯と第二大臼歯はメタルというルールとなります。
メタルである理由は咬合の維持のための強度保持です。
レジンなど擦り減りやすいものを使用することで、数ヶ月でダメになることや後々のトラブルにつながります。
どうしても白くしたい場合は、保険外のジルコニアブリッジが適応できますのでそちらにしましょう。
保険診療は国が定めたルールの中で診療が実施されます。
オリジナルやオーダーメイドは被せ物やブリッジにおいては不可能ですので注意してください。

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
→ https://ameblo.jp/kojima-dental
インプラント専用サイト
→ https://ryu-implant.net
監修歯科医師
-
医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長
小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA〔院長略歴〕
静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員 


054-654-1020
Web予約