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抜歯の選択基準
2022/06/17
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
親知らずって必ず抜いたほうがいいのか気になりますよね。
結論から言うと絶対抜かないといけないわけではありません。
一生親知らずが萌出した状態で問題なく使用している場合も十分ありますし、抜歯をしないという選択で付き合うケースも非常に多く存在します。
親知らずの抜歯をするか悩んでいると訴えて来院された方。
右下に水平埋伏している状態であることがわかります。
手前のブリッジの遠心側にポケットが存在しておりそのため嫌な味や匂いが気になるとのことでした。
神経に近接しているためCTにて精査を行いました。
神経には一部触れていることがわかり抜歯後の麻痺出現リスクがあることを説明しました。
このような神経との触れ方であれば抜歯後に麻痺が出るリスクは軽度。出ない可能性もあります。麻痺が出ても回復する可能性が高いですが、あくまで予測です。
抜歯は可能ですが、麻痺リスクがあることを説明。抜歯して今の悩みである嫌な味や匂いが取れるかどうかは不明な部分があります。と言うのも抜歯後の骨の回復において歯冠部まで骨回復することはあまり考えにくいと。そのためポケット自体は抜歯後も存在する可能性があることを説明しました。
今回は患者様の選択で抜歯せずに、洗浄等で経過を見ていくこと、手前のブリッジのやりかえにて経過を見ていくことになりました。
抜歯のベネフィットがリスクを上回るか。
これが抜歯の選択基準になります。
今回は、ご年齢と麻痺リスクが上回ったと言うことになります。
抜歯でお悩みの方はまずはご相談ください。
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