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上顎洞に達する嚢胞

2022/06/08

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

先日に続き歯根嚢胞摘出が続いていました。
今回のケースは上顎洞に完全に穿孔していたケース。

 

上顎第一大臼歯はもともと副鼻腔の一つである上顎洞に近接しているのですが、根尖病巣の進行により骨内で炎症が進んでいくと、直上にある上顎洞に達してしまいます。

 

上顎洞に達してしまうことで、副鼻腔炎のような症状が出現することがあります。
副鼻腔炎のような症状としては、

 

・鼻水
・鼻詰まり
・頭痛
・頬の違和感
・悪臭

 

他にもありますがこのような症状が主となります。

 
今回、嚢胞が確認できる部位より切開して嚢胞摘出を行ったところ、上顎洞に繋がっていました。
上顎洞まで感染がある際は、このように歯根嚢胞を摘出して上顎洞の下に骨ができるケースもあれば、厳しい場合はやはり抜歯となることがあります。

 
結局のところ上顎洞と口腔内が封鎖するためには炎症がなくならないといけませんので、嚢胞摘出により完全に炎症が無くなれば閉じるし、炎症が残っていれば厳しい可能性もあります。

 

嚢胞はきれいに撤去できていますので、今後の経過を追っていきます。

 

 

 

 

 

 

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