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歯根破折で長期置いてあった場合

2022/02/19

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

歯根破折していても保存が可能な場合があります。
現代の歯科においては接着技術が向上していることもあり、破折部位の固定やセメントでの固定などにより歯根破折をしていても残せる場合があります。

 

しかし、歯根破折していても残せる時は根尖病巣がない場合。
根尖病巣がある状態で保存してしまうと破折固定部位があるため炎症が外に出ることができないため内側にどんどん進行していきます。

 

ブリッジ動揺と抜歯、インプラント希望で来院された患者様。

 

 
右上ですが、完全に歯根は破折。破折し分離しているのがレントゲンではっきりと確認でき、また大きな病巣が出現しているのがわかります。
ブリッジは外れても戻して付けていたとのこと。

 

数年にわたりこのような状態を繰り返していたということで、徐々に骨吸収も進行してしまったのではないかと考えられます。

 

治療としては早期抜歯し骨造成を行い、インプラント治療を行なっていく形となりましたが期間が結構かかります。

 

歯根破折も早めのアプローチで、期間の短縮ができたかもしれませんが今回の場合は厳しいです。
状態が良くないけど、放置していると危険ですので早めに歯科医院に相談しましょう。

 

 

 

 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
https://ameblo.jp/kojima-dental

インプラント専用サイト
https://ryu-implant.net

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員