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神経に接している親知らず

2022/02/17

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
右下が腫脹することがたまにあると訴えて来院された患者様。
一年に一回程度腫脹することがあるとのこと。
右下の7番目に深いポケットの存在。
 
レントゲンを撮影すると親知らずが埋伏している。
 

 

親知らずがある限り、7番のポケットは消失しないため歯周病リスクが非常に高くなる。
7番を残していくためにも、親知らずの抜歯が望ましいことを説明すると抜歯を希望。
上記のレントゲンで下歯槽神経に近接しているためCT撮影を行いました。
 

 

 

歯根の周辺に下歯槽神経が接している状況。
抜歯後の麻痺リスクがとても高いことを説明。

 

ちなみに下歯槽神経に麻痺が出現するとどのような麻痺が出現するかというと「知覚麻痺」
下歯槽神経には運動神経としての機能はないため顔面神経麻痺のような顔面が変形するようなことはないですが、知覚麻痺といって下歯槽神経周辺の粘膜や皮膚の知覚が鈍麻します。
 
ご飯粒がついていても気がつかない可能性があります。
もちろん投薬によって治癒してくる可能性もありますが、一生治らない可能性もあります。

 
これらは神経に近い抜歯を行う際に必ず行っている内容です。
 
今回抜歯はスムーズに15分程度で終了。実際は鎮静麻酔下で行っています。
麻痺がわかってくるのは翌日から2、3日後に出てくることがあるのでしばし経過を見ていきます。
 
 
 
 
 
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