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麻酔が効きにくくなる状態とは
2022/01/07
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
過去に麻酔が効かずに治療を継続され、痛いトラウマにより歯科医院に通院できなくなった方は非常に多くいらっしゃいます。
麻酔が効きにくいには特徴があります。
・当該部の急性炎症が激しい
・骨質が厚い
・交感神経が優位
・お酒やカフェイン摂取量が多い
まず前提として、治療部位の痛みが強い時は麻酔が効きにくい傾向にあります。
痛みが強い時は組織が酸性化にあるため、麻酔が効きにくいのです。
事前に麻酔を多めに入れるなどを行う、炎症レベルが非常に高い場合は一旦点滴などにより鎮痛薬を入れてから治療を行っていく方がスムーズな場合があります。
骨質が厚い場合も非常に麻酔が効きにくいです。
歯は骨に支えられており、その骨の周りにある歯肉に麻酔を入れます。
麻酔の刺入点は歯肉になるわけですね。
歯肉→歯槽骨→歯牙というように浸潤して麻酔が入り効いてくるため、中間の歯槽骨が厚いと歯牙まで浸潤しにくくなります。このような場合は、麻酔の量を増やすか、刺入点を変更することが必要となります。
次に交感神経優位の場合も効きにくいです。
交感神経とは自律神経の一つであり、交感神経が優位な状態というのは興奮状態や緊張状態のことを指します。
運動中の心拍数が高い状態や、緊張している状態であると麻酔が効きにくいため事前に静脈内鎮静麻酔などを併用して、バイタルを正常にさせてから通常の麻酔を行うことで解決されます。
麻酔が効きにくく、さまざまな歯科医院で治療ができないと言われていた方。
極度の緊張と不安症によりバイタルはかなり高く歯科治療開始前に心拍数は120を越え、血圧も上昇。
そのため鎮静麻酔を並行して行い、痛みなく治療ができました。
鎮静麻酔は非常に有効的ですね。
また歯科治療中に麻酔が効かなくなることもあります。
治療中に痛みが出てきて、麻酔を途中で追加しているけれども痛みがまた出てくる。
これは疼痛閾値の上昇といって、痛みに対してかなり過敏になってしまっています。
最初の段階の麻酔が大事ですね。
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