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うまくいかない乳歯交換

2021/11/25

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

小学生の期間の口腔内は交換期と言われる乳歯から永久歯に移行する期間。

 

基本的には、永久歯が下から押してきて乳歯の歯根を吸収させて自然に乳歯が脱落。
その脱落したところから永久歯が出てくるという、エレベーターのような形で交換します。

 

しかし、様々な理由から交換期の年齢になっても交換しないことがあります。

 

今回も乳歯がなかなか交換しないと訴えて来院されたお子さん。

 

 

このように、乳歯の歯根片方だけしっかりと吸収していますが、近心根は全く吸収せず。
この状態だと動揺はせず自然に抜けてくることはありません。

 

レントゲン所見では永久歯が迫ってきていますが、出られない状態。
このようなことが起きる原因としては、

 

・感染根管による歯根吸収不全
・咬合不良による歯根吸収不全
・嚢胞出現による歯根吸収不全
・永久歯の萌出部位異常

 

などが挙げられます。

 

今回のケースは、乳歯の感染根管や根尖病巣により永久歯が逃げるように遠心方向に向かってしまい乳歯の近心根の吸収不全を起こしたと考えられます。

 

年齢的にもこのまま放置することで、第一小臼歯の異所萌出を招いてしまうため乳歯は早期抜歯を行い後続永久歯の萌出誘導を促します。

 

交換期のサポートを早くしっかり行うことで大人になった時の歯並びを守れることがあります。
交換期である小学生の期間はこまめに歯科医院にいきましょう。

 

 

 

 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
https://ameblo.jp/kojima-dental

インプラント専用サイト
https://ryu-implant.net

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員