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サイナスリフトが必要なケース
2021/11/19
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
上のインプラントを行う上で重要な上顎洞との距離。
上のインプラントで押さえとくべきポイントはいくつかありますが、特に奥歯においては上顎洞が挙げられます。
上の欠損部にインプラントを検討している患者さま。
事前診査としてCT撮影と口腔内情報をスキャンしてプランニング。
埋入は2本を検討していますが2本ともに上顎洞に近接しており、26埋入予定部位に関しては既存骨がほとんどないため埋入前に事前に骨造成が必須なことがわかります。
上顎洞の位置を挙上させ、挙上させた部分に骨を作るというサイナスリフト。
インプラントの埋入と同時に行うこともあれば、今回のように同時ではなく一旦サイナスリフトのみを行い骨造成し骨ができた段階で埋入すこともあります。
同時に行うか行わないかの基準としては、インプラント埋入した時にインプラントがどれくらいの量の既存骨で支えられるか。
今回の場合既存骨の厚みが2-3mmであるため8mmのインプラントを埋入すると5mm以上は人工骨でにあたってしまいます。
人工骨がどの程度完全に骨に置換するか、どの程度吸収してしまうかはわからないところもあるため、このように支える骨が既存骨より人工骨が多い場合は、インプラントを埋入する前に骨造成を行いその後骨がどの程度できたかを確認してから埋入する必要があります。
必要に応じて2回骨造成を行う場合もあります。
インプラントの長期安定のためにはしっかりした骨が大切です。少しでも軟組織にあたると感染の原因となってしまいます。
骨がない場合は時間をかけていく必要があります。
事前診査をしっかり行い治療を進めるようにしていきましょう。
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