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歯周外科治療が必要なケース
2021/10/14
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
歯周病が進行していくことで、歯を支えている歯槽骨が吸収していき歯がグラグラとしてきます。
一般的な歯周治療は、初期治療からスタートします。
歯周基本治療と呼ばれるもので、まず全体的なポケットの診査や出血、動揺の検査を行ったのちに全体を超音波などを用いて歯石やバイオフィルムと呼ばれる汚れを除去していきます。
並行してブラシの当て方などのセルフケアの仕方などもしっかりとフォローすることでまず炎症を引かせるようにしていきます。
その後再評価を行い、再度ポケットや動揺、出血の検査を行います。
そしてまだ深いポケットが存在している部位に対して、歯肉の下に入り込む歯石やバイオフィルムを認める場合にルートプレーニングと呼ばれる処置に入ります。
麻酔を部分的に用いることもありますが、歯肉の下に入り込んだ汚れを可及的に取り出していきます。
そしてその後、さらに再評価を行い状態をチェック。
改善されていれば安定期治療に移行しますが、改善されていなければ外科的な処置へ移行します。
外科的な歯周治療に移行した症例。
かなり深いポケットと、歯肉の腫脹があったケース。
ルートプレーニングでは不十分であったため、歯肉を剥離して直接確認して掻爬していきます。
歯肉を開けるとかなり深い位置や、歯の窪みに入り込んだ歯石などが確認できます。
徹底的に除菌して、縫合。
歯肉の位置は術後退縮する可能性はありますが、ポケットは減り歯周病の進行を食い止めることができます。
歯肉が退縮しないようにするためには、部分的な骨造成が必要であったりします。
歯周病の治療も外科処置までしっかりと行うことで、進行が改めてストップすることができる場合があります。全てのケースにおいて必要ということではありませんが、段階を踏んで行っていくようにしましょう。
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