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感染根管治療の成功率
2021/09/14
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
先日患者さんから、感染根管治療の成功率についてご質問がありましたので今日はそのお話をしようと思います。
感染根管とは、
・過去に神経の治療を行った部位の感染
・虫歯や歯周病の進行による感染
主にこれらが原因で発症することが多い疾患です。
治療内容としては、感染根管としての根管治療や外科的な治療を併用して行っていきます。
そこで治療の成功率について。
最新の文献では、一回目の神経の治療となった場合(生きている神経を治療)は成功率が90%。
感染根管となり再治療が必要となった場合の成功率は40-70%の成功率とされています。
40%と70%とかなり幅が存在してしまうのは、根管の形態や病変の大きさなどに左右される、また再治療何回目かにも依存してくるためこれだけの幅があります。
10本中4本しか成功しない可能性もあるということですね。
しかしここに外科的な治療が加わった場合は、成功率が約90%まで上昇するというデータがあります。(マイクロ使用)
マイクロ使用しないと60%ぐらいというデータ。
外科的な治療とは歯根端切除術など中心となりますが、歯肉を切開し掻爬及び感染根管の切断と封鎖です。
感染根管を外科的に取り切ることができれば確かに再感染リスクはかなり減ります。
しかし極端に外科治療で根を短くし過ぎると、感染根管は治ったのに咬合時に動揺して噛めないことや歯根破折の発症など再治療とは別に新たなトラブルが発生することもあります。
事前にしっかりと歯科医師と相談し、感染根管治療及び外科治療の費用対効果及び長期的な予後も踏まえ治療に入るようにしていきましょう。

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監修歯科医師
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医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長
小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA〔院長略歴〕
静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員 


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