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ヘミセクションという選択肢

2021/05/12

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

歯根破折などを認める場合、根本的な治療としては抜歯が根本治療として挙げられるわけですが複数の根がある大臼歯の場合は、全てを抜歯しなくてもいいことがあります。

 

 

 

下顎大臼歯部の腫脹を訴えて来院された患者様。
分岐部と呼ばれる、歯根を分けている部位での腫脹を認め原因としては歯根の一部破折及び根尖病巣の存在によるものでした。

 

 

治療方針としては、抜歯となるのですが手前の歯根のみ残せる可能性もあったため、「ヘミセクション」という選択を行いました。

 

ヘミセクションとは分岐している場所で歯を切断し、感染が強く保存が不可能な歯根を撤去する方法。

 

 

 

 

術後のレントゲンは撮影していないのでありませんが、このように今回の場合は遠心根を抜歯し病巣含め撤去しました。
残された近心根は比較的骨植はよく動揺はありません。

 

今後、抜歯部位の治癒が完了したのちブリッジにて対応する予定です。

 

ヘミセクションのメリットは最終的な補綴処置の侵襲性の低減にあります。

 

本来抜歯後ブリッジの場合は、2本の歯を削る必要が出てきてしまいます。
しかしヘミセクションの場合は、片方の歯根が残るため削る歯は1本ですみます。

 

もちろん、咬合力にある程度耐えれなければ機能しませんのでしっかりと長期的に管理していく必要があります。
今回も近心根がどこまで持つことができるか。

 

継続的に管理していく必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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