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歯根未完成の親知らず抜歯
2021/05/11
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
親知らずの抜歯のタイミングは色々とありますが、本日は矯正治療を開始にあたり抜歯を希望されて来院された患者様。
現在高校生ですが、矯正治療を開始するにあたり下顎の親知らずを抜歯する必要があると矯正医より依頼を受けました。
親知らずの歯根完成時期は25歳ぐらいですので当然まだ未完成の状態です。
このように歯冠は完全に形成が終了していますが歯根はまだ半分ぐらいでしょうか。
歯の萌出も歯根が完成してからとなるためまだまだかかりそうです。
完全埋伏状態。歯冠上部にも一層の骨が確認できます。
親知らずの抜歯の難易度は色々とあるのですが、最も抜歯を難しくするのが歯根の癒着と湾曲です。
歯根が完成し、長期間存在している場合歯根が骨と癒着してしまうことがあります。
また歯根が完成しているのだが、複数の歯根を形成したり湾曲することで抜歯の難易度を向上させてしまいます。
今回のように、完全埋伏であるが歯根未完成の抜歯というのは非常に簡単です。
埋伏しているため切開と一部の骨の削合が必要となりますが、基本的には抜歯はすぐ終わります。
なかなかこの時期に抜歯することはないと思います。今回のように矯正をするという目的が明確にあることを除けば中学生や高校生の段階で抜歯を行うということはあまりありません。
しかし、事前にレントゲンで状態を確認しておくことで将来予測がつきます。
水平に萌出するのか垂直なのか。
それにより抜歯を早期にすることで後のトラブルを未然に防げる場合があります。
なかなか中学生、高校生での歯科医院への通院は難しいことが多いようですが1年に1回は通院し口腔内をチェックすることが良いでしょう。
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