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どこまで治療を行うか

2021/04/12

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

治療介入をどこまで行うか考えさせられることがあります。

 

今は症状がなくても、保存が現段階では厳しい歯がある時やその歯を抜歯してしまうと義歯にしなくてはいけなくなってしまう状態など。

 

非常に判断が難しい状況というのがあります。
今回のケース。

 

義歯が少し違和感があるためなんとかできないかの相談で来院された患者様。

 

 

 

レントゲン写真。
主訴部位は右上の欠損部位でありますが、手前の連結している銀歯は連結している第2小臼歯は連結しているからなんとか持っているものの、連結解除すると動揺してしまい脱落するリスクがあります。

 

左上の連結部位も同じく、第一大臼歯が保存困難な状態で奥と連結されています。

 

そして、左下のブリッジ。保険では不可能な設計ですがおそらく、奥に義歯がくるのが嫌だったためこのような設計になったのではないのでしょうか。

 

力の負担が大きく第二小臼歯が破折しているような所見もあります。

 

また右下のブリッジ。こちらも一番奥の支台となっている部位が挺出傾向にあり、歯周病が進行している所見です。

 

どこも症状はありません。
しかし治療を介入すると一時的ですが数ヶ月不安定になる可能性もあります。

 

このまま放置してしまうことで悪化も避けられません。

 

全身的な疾患の兼ね合いもあるため、現時点で受けられる治療が将来受けれなくなる可能性もあります。

 

非常に治療計画としては難しい。
理想の治療計画を立案し、後の判断を本人に委ねるという形になってくると思います。

 

このまま継続的に管理し徐々に悪くなってきて症状が出現してきた段階で治療開始するか、早期に始めるか。

 

症状が出てくるのがいつなのかがわかれば逆算して治療できますが、わからないので難しいですよね。

 

例えば5年後に症状が出現し厳しいとなった場合、全身的な疾患の有無がなく健康で骨の状態も良好であればインプラント含めた治療計画を立案することができますが、もしその時に全身的に厳しいという段階になっていた場合どうするか。

 

義歯が嫌ということだけれども義歯しかなくなってしまうかもしれない。

 

そこで義歯を装着できなかった場合、栄養障害などのリスクが出る可能性が高くなってしまう。

 

どこかの段階でしっかりと治療を早期に受けた方がいいのかなと思います。
あとは本人次第となります。

 

しかし出来るだけ早めの検診や歯科受診で気付けることというのは多くあります。

 

期間が空いている方は出来るだけ早めに歯科医院に受診するといいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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