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矯正のための親知らず抜歯
2021/03/27
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
矯正治療を行う際に、必須となる可能性があるのが「親知らず抜歯」
親知らずは、歯根の形態が複雑なことが多くまた歯根も太いため矯正力がかかりにくいという問題があります。
そして矯正治療の際に、歯を起こしたり、後ろに移動させる際に親知らずがあると歯が動かない可能性があります。
さらに、矯正治療後の後戻りの原因になることもあるため基本親知らずは抜歯する必要があります。
稀に抜歯せずに行うこともありますので、応相談ですが。
今回矯正治療を始めるにあたって親知らずの抜歯を矯正医より依頼されたきた患者さま。
このように親知らずが埋伏しているのがわかります。
年齢がまだ20歳未満であり、親知らずはまだ萌出しておらず、歯根も未完成なのがわかります。
親知らずの歯根完成は25歳ごろと言われており、歯は歯冠から形成されてきて最後に歯根の完成となります。
歯根ができてくると同時に、噛む面まで出てくるのですが親知らずはそのスペースがないことが多いため、途中で引っかかって止まってしまいます。
親知らずの抜歯において複雑にするのが歯根の形態。
途中で曲がっていたり、太くなっていたりする変わった歯根が多い。
このような歯根が未完成の状態で抜歯するのはとても楽です。
抜歯も数分で終了します。
もちろん完全埋伏であるため切開して一部骨削合は必要になりますが、侵襲性も低く術後も比較的良好に経過します。
出来るだけ若い時に親知らずを抜歯するのは有益であることが多いと思います。
矯正が必要なく、垂直に萌出する場合などは抜く必要はありませんので、歯科医師としっかりと相談し決定していくようにしましょう。
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