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粘液嚢胞は摘出するかどうか
2021/03/02
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
歯科でよく目にする粘膜疾患の一つに「粘液嚢胞」があります。
粘液嚢胞とは、口の粘膜には小唾液腺と呼ばれる、唾液を作り粘膜を保護する器官がありますが、これが何かしらの原因で塞がってしまうことで、唾液の排出がうまくいかず溜まってくることで粘膜が盛り上がってきます。
これを粘液嚢胞と呼びます。
そのため盛り上がっている部分の内容物の正体は唾液の可能性が高いです。
よくできる部位は、口唇。
ほぼ下の唇にできやすく、たまに舌の裏や頬粘膜にできることがあります。
下唇にできやすい原因としては、唇を誤って噛むことが多いためです。
この粘液嚢胞は、粘膜を傷つけることで発症するケースがほとんどですので、原因として
・口唇裂傷
・火傷
・咬傷
などが挙げられます。
治療方法としては基本的に2つパターンがあります。
・経過観察
・摘出
経過観察の場合は、およそ3ヶ月から6ヶ月経過を見ることがあります。
刺激を加えなければ自然に治るケースが多く、再発でなければ積極的な摘出はしなくて良いと考えます。
しかし、下唇などにできた場合は、気になって触ってしまったり何度も噛んでしまうこともあります。
このような場合は、摘出します。
目安としては、初めて粘液嚢胞が出現した方は2ヶ月ほど経過を見ます。
2ヶ月後に縮小傾向にあり、そのまま消失しそうなケースはそのまま経過観察とします。
しかし2ヶ月後もあまりサイズが変わりないもしくは、何度も噛んでいる、気になって触ってしまっているという状態であれば摘出します。
粘液嚢胞の摘出は、部分的に麻酔を行い一部切開し粘膜と粘液を包んでいる組織と腫脹の原因となっている小唾液腺を取ります。
全て取り終わったら、縫合し終了とします。
1週間後に抜糸をして終了。
術後は、粘膜が引きつれる感じがありますが徐々になくなってきます。
粘液嚢胞でお悩みの方はまたご相談ください。
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