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ソケットリフト経過3年
2021/02/18
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
上の臼歯部のインプラントで課題となるのが上顎洞の存在。
欠損し長期間放置することで、骨の吸収が起こり上顎洞との距離がどんどん短くなってしまいます。
これによりインプラントを埋入するための骨がなくインプラントができないもしくは、上顎洞の位置を挙上させる必要があります。
これは以前もブログに挙げましたが上顎の臼歯部にインプラントを埋入する予定でしたが通常通りに埋入すると上顎洞に入り込んでしまいます。
上顎洞とは、副鼻腔の一つである空洞です。
人の顔面にはこの副鼻腔が左右に4つずつ存在し合計8個あります。
・前頭洞
・篩骨洞
・上顎洞
・蝶形骨洞
特に歯科領域、口腔領域に直接的関係してくるのが上顎洞の存在です。
この副鼻腔の意味ははっきりとはわかっていませんが、顔面が作られる過程でできた隙間であったり、頭の重さを軽くしたりする役目があります。
しかしこの副鼻腔である空洞に炎症が入り込むと、鼻詰まりや鼻水、頭痛などのいわゆる副鼻腔炎が発症します。
さらにこの炎症を何度も繰り返すことで、鼻ポリープができてしまうのも有名ですよね。
基本的に副鼻腔炎は上記で挙げたように、4つの部位があるためどこで発症しているのかを耳鼻科などで精査する必要があるため、まずは耳鼻科での診断が必要です。
耳鼻科より上顎洞での感染で鼻由来でなければ歯科に送られてくることもあります。
そして、歯科においては上顎の臼歯部の感染拡大で上顎洞炎を引き起こすことがあるほか、インプラントなどによる上顎洞への穿孔によって上顎洞炎を引き起こしてしまうことがあります。
事前にしっかりとCT撮影を行い、上顎洞との距離を明確に把握する必要があります。
上顎洞に近接していたため、ソケットリフトと呼ばれる一部上顎洞を挙上する処置を併用して行ったインプラント。
経過3年経ちますが、上顎洞への感染もなく良好です。
上顎洞を挙上する処置は、大きな範囲を挙上させる必要があるサイナスリフトに関しては、処置が少し大きくなるので当院では連携施設に紹介させていただいておりますが、1歯単位でのソケットリフトは行うことがあります。
一度ご相談ください。
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