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保険診療で白くできる被せ物

2021/02/08

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

問い合わせで多いのが、保険診療内で被せ物を白くしたいという希望。

 

従来、保険診療においては銀歯がメインとなっていましたが近年物性の向上や、保険診療内への組み込みによりかなり選択肢が増えてきました。

 

その中でも現在被せ物におけるクラウンタイプで保険で白い歯というのは「CAD/CAM冠」と呼ばれるものです。

 

CAD/CAM冠とは、歯科用 CAD/CAM システムを用いたハイブリッドレジン 歯冠補綴物のことです。

 

このハイブリッドレジン歯冠補綴物は、別名ハイブリッドセラミッククラウンと呼ばれ、プラスチック(レジン)にハイブリッド(陶器)を混ぜた材料で作られた白い被せ物のことを指します。

 

そもそもCAD/CAMシステムとはなんぞやと言いますと、簡単にいうと今までは手作業で製作されてきた補綴物の工程の一部をコンピューター制御の機器に置き換える一連のシステムのことです。

 

工学においてもCAD/CAMシステムは多様されています。

 

本題に戻り、CAD/CAMが適応される範囲。

 

 

上記で示した範囲は、口腔内がどのような状態であっても適応される範囲となります。
上下とも小臼歯と呼ばれる歯ですね。

 

 

次にこの範囲。
上下第一大臼歯となります。
この第一大臼歯が適応される条件としては、その一つ奥の第二大臼歯までしっかりと存在し咬合関係が構築されている場合。
また、強いブラキシズムがない方。

 

そして昨年の9月より適応されたのは上下の前歯。
上下前歯は以前からレジン前装冠と呼ばれるクラウンが使用されていましたが、金属を使用していました。

 

今回よりCAD/CAM冠による補綴が可能となりました。

 

 

CAD/CAM冠にはメリットデメリットともに存在します。

 

経年的に劣化しやすいのが特徴であり、数年で変色や脱離、破折などのリスクがあります。

 

ハイブリッドレジンの物性は以前より良くなってきましたが、長期的に見るとセラミックに比べ劣ります。

 

また審美的にも、単色が基本となるため高度な審美回復は不可能となっています。

 

そして、咬合圧が強い方。特に歯軋りなどをするかたなどは破折リスクが高い傾向にあります。

 

保険内で白くする範囲が増えてきましたが、審美的な回復を完全に補うことができるというわけではありません。

 

CAD/CAM冠を選択するかどうかは、歯科医師とよく相談して決めていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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