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無痛治療とは?
2021/01/21
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
よく患者さまから「無痛治療」についてご相談があります。
無痛治療・・・痛みは誰もが好きではないので、特に歯科恐怖症の方はすがる思いで無痛治療を検索すると思います。
無痛治療は造語の一つであり、無痛治療と呼ばれる治療法は存在しません。
ネットなどで無痛治療と検索すると、そのほとんどが歯科医院に紐づいていますので、いかに歯科治療に恐怖を持っている方が多いということもわかります。
ネットを見ているとクリニックのHP上で無痛治療の内容が、歯の麻酔が痛み少ないように打ちます的な感じを無痛治療と呼んでいる場合があったりなど、無痛治療の概念はとても広く感じます。
歯の麻酔を行う際に、粘膜に表面麻酔を置いてその後に注射針が最も細い物で電動注射器を使用して行うのは現代の歯科治療ではごく一般的であり、これを無痛治療と呼べるか?と考えると疑問を感じます。
それに麻酔をしっかり効かした状態で治療すればそもそも痛みは生じません。
痛みを感じるレベルは、患者さんによって異なりますので表面麻酔を置いても電動注射器を用いて最大限の配慮をしても痛みを感じることはありますので無痛治療は非常に難しいと言えます。
当院でも行っている麻酔の一つに「静脈内鎮静麻酔」という麻酔方法があります。
これは、歯科に恐怖を持っている方や、嘔吐反射がある方などの緊張を麻酔薬を使ってリラックスして治療に対する抵抗をなくすための麻酔方法です。
そのため、この麻酔を行う=歯の痛みが取れる、治療中の痛みがないということにはなりません。
麻酔=痛みを抑えるというイメージが先行しているため、静脈内鎮静麻酔も痛みがない治療という認識になる事がありますが、静脈内鎮静麻酔は痛みをコントロールする麻酔薬ではありません。
あくまで、リラックスするための麻酔ですので、ある程度静脈内鎮静麻酔でリラックスして眠くなったら、口腔内の治療が必要な部位にいつも通り麻酔が必要になってきます。
静脈内鎮静麻酔中でも、当然歯に痛みがあれば痛みを感じます。
静脈内鎮静麻酔はある意味合わせ技みたいなところがあります。リラックスしてうとうとした状態であると意識が混沌としているため、その状態で口腔内の治療や麻酔をしても少しの痛みなどは全く覚えていない事が多いです。
もう一つ麻酔方法では、病床つきの病院などで行われる全身麻酔があります。
これは呼吸を一時的に止めて人工呼吸器につないで行う麻酔方法ですので、痛み以前に意識がありません。
広義においては、全身麻酔は無痛治療と言えるかもしれません。
誰もが求める無痛治療。
しかし、実際に完全に無痛にすることは難しく、痛みを感じる側の状態にも左右されてきます。
現代の歯科医院においては、歯の麻酔も出来るだけ痛みが出ないような工夫が各クリニックで行われています。
また静脈内鎮静麻酔や、笑気麻酔などのリラックス効果を用いた合わせ技の麻酔方法で痛みに対する不安を和らげる方法もあります。
自分が求めている無痛治療とはどのようなものなのかをよく歯科医師と相談していくようにしましょう。
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