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上皮真珠とは

2021/01/15

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

先日、LINE相談にて赤ちゃんの口腔内に白いものがあるとご相談がありましたので本日はそれについて解説します。

 

歯が萌出してくるのはおよそ生後6ヶ月後に下の前歯より出てきます。

 

その後、上の前歯が出てくるわけですが乳歯が萌出してくる前に口腔内に白く「プツっと」したものが出てくることがあります。

 

このようなものですね。

 

これは「上皮真珠」と言います。

 

生後数ヶ月の乳児の歯肉に、半球状で米粒大の独立した、あるいはいくつか並んで、種々の大きさの光沢のある白色あるいは黄白色の腫瘤がみられることがあります。
プツプツとしていて触ると少し固かったりします。

 

真珠に似ていることから、上皮真珠と呼ばれています。

 

これは、歯を作った組織の一部が吸収されずに残り、変化して出てきたものです。

 

口蓋(上顎)正中部に現れるものは、エプスタイン真珠と呼ばれています。

 

その発生頻度は43.6%とされており、非常に多くの赤ちゃんの口腔内で見る事ができます。

 

上顎の前の方にみられる場合や、下の奥歯の生えてくるところなどの分かりやすい場所に出てきたものや、大きいものは、養育者が気付かれると思います。

 

口蓋の正中部にみられるものや、小さいもの、個数の少ないものは、養育者が気付かない場合もあります。

 

基本的に、治療は不要なものです。
上皮真珠があるために、ミルクが飲めないとか痛みが出るなどの症状はありません。

 

また出現しても、自然に脱落します。
脱落するというのは、歯をつくる際に残ったカケラの一部ですので、自然にぽろっとなくなります。

 

上皮真珠がある事で、歯並びにも影響を与えることはないと言われています。

 

上皮真珠の鑑別診断としては、粘液嚢胞などの粘膜疾患となりますが、上皮真珠は基本的に顎堤と呼ばれる歯が出てくるあたりにできます。

 

粘液嚢胞は口唇や頬、舌などに出現する事が多いため、歯が出てくる部位に白くぷつッとなっていたら上皮真珠の可能性が非常に高いです。

 

心配ならば、またご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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