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全身麻酔と静脈内鎮静麻酔の違い

2021/01/14

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

先日、患者様より全身麻酔と静脈内鎮静麻酔の違いについて質問がありましたので本日はそのお話をします。

 

全身麻酔と静脈内鎮静麻酔は共に眠った状態にしてから治療をするため、同じ麻酔方法と思われる方が多いようですが、全く異なります。

 

静脈内鎮静法は麻酔方法の一つで、痛みを和らげたり、リラックスさせる作用のある薬を血管に投与して、手術時の痛みや不安感、ドキドキ感を和らげるものです。全身麻酔ではありません。

 

眠くはなりますが、呼吸をしていて意識もあります。

 

「健忘効果」と言って治療中の不快なことを覚えていないことが多いため、精神的な歯科恐怖症の方や、嘔吐反射が強い方に非常に有効的です。

 

体調に異常がおきた時には、患者さんは症状を訴えることが可能で、歯科医師は状況を把握し対処することができます。
呼吸や循環器は安定しています。

 

一方全身麻酔は中枢神経に作用するために、意識がなくなるだけでなく、呼吸も止まります。

 

そのため人工呼吸器が必要なほか、患者さんは体調に異常がおきても訴えることはありません。静脈内鎮静法に比べるとより高度な技術、設備が必要となります。

 

簡単にまとめると

 

静脈内鎮静麻酔は眠くはなるが意識はある状態。全身麻酔は意識なし。

 

静脈内鎮静麻酔は、自力で呼吸が可能であるが、全身麻酔は呼吸が止まるため人工呼吸器が必要。

 

静脈内鎮静麻酔は、数時間で麻酔が切れるため入院の必要はなく当日の帰宅が可能。

 

このような形です。
当院では静脈内鎮静麻酔は行っておりますが、全身麻酔などの高度管理が必要なことは専門病院に依頼しています。

 

極度の歯科恐怖症の方、嘔吐反射があり治療が受けれない患者様の多くは、完全に意識ない状態での治療を希望されることが多いですが、抜歯以外の一般的な治療は、静脈内鎮静麻酔での治療をお勧めします。

 

歯科治療というのは、噛み合わせの状態なども含めて総合的に治療が必要です。

 

完全寝ている状態では、噛み合わせも分からず口も開けるのも大変であるため治療後の状態がやはり課題となります。

 

静脈内鎮静麻酔では、こちらである程度呼びかけて指示をすれば反応ができますので、治療がスムーズであることが多いです。

 

極度の歯科恐怖症の方も、嘔吐反射が強い方も静脈内鎮静麻酔で十分対応できています。

 

それでもやはり全身麻酔がいい!という方はご紹介いたしますので、ご連絡ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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