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横に萌出している親知らず
2020/11/25
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
横に萌出している親知らずは、手前の歯などに悪い影響をもたらすことが多くあります。
完全埋伏と言って、骨に完全に埋伏していれば基本的にそこまで大きなトラブルになることは少ないのですが、少しでも出てきて口腔内と交通すると、そこから細菌が入り込み歯周病や虫歯の原因となってきます。
親知らず自体が虫歯になることはもちろんですが、親知らずに隣接する歯に影響が出ることはとても問題となります。
右下が痛むと救急で来院された患者さま。
右下の親知らずに隣接した歯に神経に到達する虫歯ができてしまっています。
このような場合は、親知らずの抜歯は必須となってくるわけですが、まず主訴である痛みを取るためには親知らずの抜歯前に手前の虫歯の治療をしなくてはいけません。
神経まで到達しているため、神経の治療を行い痛みを消失させます。
その後、最終的に被せる前に親知らずの抜歯が必要となります。
このまま親知らずを抜歯せずに被せ物をしてしまうことで、また虫歯リスクが出てきてしまうことと、歯周病罹患リスクが永遠と残ってしまいます。
患者さんに説明したのち、親知らずの抜歯を行いました。
横に萌出している親知らずの抜歯の場合は原則手前の歯に引っかかることが多いため分割抜歯が必要となります。
引っかかっている歯冠部分を削合して、残りの歯根を抜歯するようにします。
しかし、今回の場合は親知らずに隣接する歯が大きく虫歯に罹患し治療済みであるため引っかかっている部分がもうすでに削合済みであるため、横に萌出していても通常抜歯で可能でした。
そのため切開や削合なしで抜歯できました。
このようなケースは稀で、基本的には横に萌出していれば分割抜歯が基本となってきます。
横に萌出している親知らずを残しておくということは様々なリスクを抱えてきます。
全てを抜歯する必要はないと思いますが、抜歯をせずに保存していくのであれば必ず定期的に歯科受診を行い虫歯の進行などを確認するようにしましょう。
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