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唾液の働き
2020/10/19
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
先日、唾液が減った気がするため心配であるため見て欲しいと訴えて来院された患者様。
唾液が減少する原因としては、
・加齢
・ホルモンバランス
・生活習慣
・ストレス
・全身疾患
加齢によるものとしては、口腔周囲筋の筋力の低下や、動きの悪さにより唾液の分泌が少なくなります。主に高齢になり人との会話が減った方や独居の方によく認めます。
ホルモンバランスとしては、特に女性において更年期になると女性ホルモンの減少とともに唾液の分泌量も減ると言われています。
ストレスにおいては自律神経との関係性が強いと言われます。唾液を多く分泌するのは自律神経である副交感神経ですが、ストレス下においては交感神経が優位となってしまい唾液の分泌量が抑制されてしまいます。
生活習慣においては、酸性を中心とした食事を行っていると口腔内粘膜が萎縮し唾液分泌が減少します。
さらに喫煙によっても粘膜が萎縮するため唾液分泌が減ると言われています。
全身疾患においては、まず高血圧や抗うつ薬など薬によって唾液の分泌量を減少させるものがあります。
その他として、自己免疫疾患であるシェーグレン症候群なども唾液分泌の低下によるドライマウスが特徴的な疾患の一つです。
さて肝心の唾液の作用としては
・消化作用
唾液に含まれるアミラーゼという酵素によって食べ物を消化する働きがあります
・潤滑作用
唾液が粘膜を滑らかにして食べ物をスムーズに飲み込んだり、発音を円滑にします
・抗菌作用
口は外からたくさんの細菌が入ってきます。唾液の中の抗菌成分がそれらを殺菌し、体内に入って来ないようにします
・緩衝作用
食後、口の中は酸性に傾きますが、唾液の働きによって酸性から中性に戻し、歯が溶かされていくのを防ぎます
・保護作用
唾液の成分が粘膜を覆うことによって、熱いもの・冷たいものなど様々な刺激や乾燥から口の中を守ります
・再石灰化作用
酸によって歯の表面が溶かされた部位に、唾液中のカルシウムやリン酸などのミネラル成分が歯に戻され再び石灰化します
・浄化作用
食事の後、口の中に残った食べかすを流します
・味覚作用
舌には味蕾(みらい)という味を感じる細胞があります
唾液が分解した食べ物が味蕾にいきわたることで味覚が生じます
このように唾液にはかなり多く働きがあることがわかります。
これらの働きを持っている唾液が少なくなると、虫歯や歯周病、口臭の原因になってしまったり、食べ物が呑み込みにくいといった症状が出る恐れがあります
唾液の量を増やすためには、トレーニングを行ったり人工的な唾液を使用したりすることで改善されることが多いです。唾液が少し減ったのかな?
上記に当てはまることが出てきたかな?と思われる方は早めに歯科医院にいきましょう。
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