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唾石症
2020/09/09
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
先日口の中からポロポロと白いものが出てきたと訴えて来院された患者様がいらっしゃいました。
口腔内疾患は様々あり、舌や頬粘膜、歯肉など含め多数あります。
今回は白いものを持参してきており、よく見ると歯石のように硬く白い状態。
最初は歯石かなと思ったのですが、口腔内は極端に歯石付着がなく、定期的に歯科で管理しているとのこと。
そういった方の口腔内において、これだけ大きな歯石が取れてくることは非常に考えにくい。
ということで、口腔内をよく診察していくと、舌の裏側に石のような欠片が出ているのがわかりました。
「唾石症」です。
唾石症とは、イメージとしては「胆石」などと似ており、唾液を出す管である唾液腺の中に、石ができることによって生じます。
唾液腺には3大唾液腺というものが存在し、「耳下腺、顎下腺、舌下腺」に分かれます。
唾石症のそのほとんどは80%は「顎下腺」に出現します。
大半の唾石は、リン酸カルシウム、微量のマグネシウム、炭酸塩から成り立っています。
唾液腺の中では、唾液が流れていますが、管が細く流れが停滞しやすい方や、身体の衰弱、脱水、食事制限などで減量をした方、特定の薬剤を服用している患者さんにおいて、唾液が流れず停滞し、そこに上記の塩類が定着することで、結石が出来上がります。
小さい場合は、無症状のことが多いですが、大きくなってくることで口を開けると痛みがあったり、飲み込むと痛みが出現することや、常に引っ張られる違和感があったりなど。
しかし、時間によって症状が出現したり消えたりすることもあります。
口腔内診査や、CT撮影を含めた画像診断を中心として診断がつくことが多いです。
小さい場合は、摘出せずに唾液分泌を促進する薬を服用するようにしたり、マッサージを行い自然排出を促します。
あとは、唾液を促進するように「レモン」などの酸味のあるものを摂取するようにします。
これらを行なっても出てこない場合や、大きい結石、奥に入り込む結石に関しては外科的切除ないし、内視鏡による除去となります。
唾石とは聞きなれないかもしれませんが、歯科領域ではたまに見かける疾患の一つです。気になる方は、ご相談ください。
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