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口腔機能低下症
2020/08/26
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
昨日院内の勉強会にて「口腔機能低下症」について行いましたので本日は口腔機能低下症についての解説を行いたいと思います。
老年歯科学会の定義として、口腔機能低下症とは、加齢により口腔内の「感覚」「咀嚼」「嚥下」「唾液分泌」等の機能が少しずつ低下してくる症状です。
また加齢だけではなく、疾患や障害など様々な要因によって、口腔の機能が複合的に低下している状態です。
ポイントは複合的。
口腔内には様々な筋肉や組織が関わり、口腔内が維持され摂食嚥下が行われています。
全てがうまくかみ合うことで、摂食嚥下が機能するとも言えます。
普段何気なく、噛むこと、飲み込むことも、疾患や障害を通じて非常に困難になることがあります。
口腔機能低下症は、加齢により徐々に認めてくるパターンと、疾患や障害により突然認めるようになるパターンの2種類あります。
前者の加齢により認めるパターンの場合は、訴える症状として
「食べこぼしが多くなった」
「唾液がダラダラ出る感覚がある」
「義歯が安定しない」
「頬をよく噛む」
「舌をよく噛む」
「むせやすくなった」
このように他にもたくさんありますが訴えることが多い傾向にあります。
口腔機能低下症の一番の課題は、加齢による口腔機能低下症となった場合、それを受け入れる、理解することの難しさにあります。
上記の訴えで歯科医院に通院した場合、まず義歯を使用していれば義歯の状態などをチェックします。
しかし義歯には何も問題ない場合があります。
しかし、義歯が悪くなってきたから食べにくくなっている、唾液が止まらなくなってきていると考えてしまうことが多いのです。
原因としては、義歯ではなく口腔機能低下症による、口腔周囲筋の活動の低下の場合が多い傾向にあります。
・日中人とあまり会話する機会がない
・食べる回数が減ってきている
・運動する習慣がない
・入院して、食形態が変わってしまった
このようなことでも口腔機能は低下しやすい傾向にあります。
この状態で、どんなに良い義歯を作成しても良い義歯のメリットを享受することはできません。
例えるなら、ペーパードライバーが高級車を急に運転しても突然運転が上手くなることはないですよね。
まずは、基本的に安全で確実に運転できるという状態にしてあげなければ何を乗ってもメリットを享受することができません。
義歯や口腔内も一緒です。
最高の物を入れれば、明日から昔のように食べれる!と思っても、前提として口腔機能が正常でなければ難しい話となってしまいます。
しっかりと口から摂取するためにも、まずは口腔機能の低下を防ぐための治療や処置を行なって行きましょう。
「食べこぼしが多くなった」
「唾液がダラダラ出る感覚がある」
「義歯が安定しない」
「頬をよく噛む」
「舌をよく噛む」
「むせやすくなった」
このような症状はもしかしたら、口腔機能低下のサインかもしれません。
一度歯科医院へ相談してみましょう。
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