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痛くない治療とは?

2020/07/28

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

患者さんからよく問い合わせがある

 

「無痛治療」について本日は解説します。

 

実は、無痛治療という表現の仕方は、数年前の医療広告ガイドラインの改訂に伴い表現できなくなっていますが、

 

「無痛治療を望んでいるのですが」と連絡される患者さんは多くいらっしゃいます。

 

無痛治療の定義とはなんでしょうか。

 

実は無痛治療に定義というものは存在せず、痛みに対する患者さん個々の解釈の違いにより治療法も異なってきます。

 

・一般的な浸潤麻酔をしっかり行った(完全に効いている)状態で行う治療。

 

・静脈内鎮静麻酔や、全身麻酔などを使い、精神的と肉体的にリラックスした状態で治療を受けることができる治療。

 

・麻酔を使わずに行う治療。

 

私が今まで患者さんと会話をする中で、「無痛治療」を求める内容は上記のようなものでした。

 

歯科治療において、麻酔をせずに治療をする診療内容というものが存在します。

 

・神経と距離が離れた場所にある虫歯治療
・歯肉の炎症が強くない場合の歯石除去
・神経のない歯の治療
・根管治療

 

これ以外にもまだありますが、歯を切削する量が少なければ神経に触れることはほとんどありませんので基本的には麻酔をする必要がありません。

 

しかしそうであっても、麻酔を希望される方や、鎮静麻酔を希望される方がいらっしゃいます。

 

これは、無痛治療=神経のフォローではないということから来ています。

 

歯科医療提供側から言えば、歯の神経のフォローさえしていれば痛みが出ない!と考えるのが当然です。

 

しかし、受ける側から捉えると痛くなくても

「痛くなりそうな感覚」がある。

 

そしてこれは神経ではなく、歯根膜の感覚であったりします。

 

虫歯を取っている時の機械の振動、歯石を取っている時の超音波の振動、神経の治療中のグリグリとした感じ。

 

これらは、歯の神経の感覚というより、歯根膜における感覚です。

 

この感覚も麻酔をしないと実は消えませんので、無痛治療という括りで希望される方が多くいるわけです。

 

あとは、歯根膜以外にも口唇や頬粘膜の感覚もそうです。

 

治療中に引っ張られる感覚も、治療に対して抵抗がある方は怖いと感じるでしょう。

 

よって、無痛治療を考える際には、歯の神経のフォローだけを考えるのではなく、治療におけるどのフェーズで拒否があるのかをよく聞き出して治療を行う必要があるということです。

 

しかし麻酔は薬剤ですので、無意味に多く麻酔することは身体にとっては負担になります。

 

このあたりも治療を受ける上でのベネフィットをよく考えて行うようにしましょう。

 

無痛治療を希望されている方は、自分が、どのようなことが治療を受けるにあたり妨げているのかをよく歯科医院と相談して受けるようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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