Blog
ブログ

埋伏過剰歯

2020/07/22

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

以前のブログで、乳歯の萌出時期の話をしました。その中で埋伏過剰歯の場合は、前歯が閉じないことがあるということを言いました。

https://ryu-medical.com/2020/07/17/乳歯の萌出時期と、方向/

 

 

今回いらしたお子さん。
「前歯の隙間が気になるのと、横の乳歯がグラグラして抜けそう・・・」
こんな訴えで来院されました。

 

実際診察してみると、正中は離開しているが比較的真っ直ぐ萌出し離開。
隣の乳歯は、交換期のため動揺を認める状態でした。

 

レントゲンで確認してみようということで、レントゲンを撮影すると・・・

 

 

あれ。

 

 

これぞ埋伏過剰歯です。
CTまで撮影は行っていないので、どこの位置に存在しているのかは不明ですが埋伏過剰歯のほとんどは、口蓋側に萌出しております。

 

今回の場合は、逆生と呼ばれる本来萌出する方向とは逆に方向(鼻の方向)を向いている、逆性埋伏過剰歯として疑われましたので、早期の摘出が必要となりました。

 

埋伏していても、順生といって真っ直ぐ下に出てくる状態で埋伏していれば、将来自然に出てくる可能性が高いのですが、逆の場合は、稀に鼻の方向に移動してしまい、抜歯するのが非常に困難となる場合があります。

 

逆生過剰歯が疑われたら早期に、抜歯をした方が良いと考えられています。

 

埋伏過剰歯があるから全てを抜歯しなければいけないというわけではありません。

 

しかし、残しておくことで歯並びに影響が出てしまったり、過剰歯が隣接する、機能している歯の根っこを吸収してしまったり、悪い影響を与える場合があります。
また逆生の場合は鼻の方向へ移動してしまいます。

 

埋伏過剰歯は、歯科医院でチェックしレントゲンを撮影しなければなかなか早期発見できないです。

 

乳歯の交換期が始まる6歳から7歳で一度レントゲン撮影を行い、埋伏過剰歯の有無や、永久歯の本数などを確認しておくと良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
https://ameblo.jp/kojima-dental

トライアスロンで健康ライフブログ(趣味のトライアスロンのレース記です)
http://triathlon51.com

インプラント専用サイト
https://ryu-implant.net