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摂食・嚥下障害について
2020/07/20
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
摂食嚥下障害をご存知でしょうか。
人は無意識下で自身の唾液を飲み込むことができ、食べ物を胃に運ぶことができ飲み物を飲むことができます。
しかし、高齢による影響や脳卒中などの後遺症により以前に比べ飲み込みにくくなった、噛みにくくなったという状態になることがあります。
これらを総称して、摂食・嚥下障害と言います。
摂食嚥下を細かく分解すると、5つのステージに分かれます。
1・先行期
2・準備期
3・口腔期
4・咽頭期
5・食道期
1の先行期では、まず食物として認識して口に運ぶ前の判断を行います。
本来は無意識に行う行為ですが、認知機能の衰えなどにより口に運ぶ量や、硬さやそもそも食べ物かどうかの判断が弱くなることがあります。
2の準備期では、食べ物を咀嚼して食べ物の塊を作るステージです。唾液などと合わせながら飲み込みやすい形や、大きさに変えていきます。
このステージおいては、歯が大切となり義歯の有無や歯や口腔内の状態が非常に重要となります。
3の口腔期においては、舌を使い喉の方へ固めた食べ物を送り込む時です。
口腔内の内圧を周辺の筋肉を使い高めていき、喉の方へ送るため喉の筋肉を支配している神経に麻痺が出現している場合や、筋力低下(フレイル)によりうまく喉に運べなくなり、食べこぼしが多くなります。
4の咽頭期では、いわゆる嚥下反射によって、食べ物の固まりを喉から食道入り口まで送り込む時期となります。
摂食・嚥下の流れにおいて最も大事なポイントであり様々な筋肉や神経などが複雑に絡み合います。ここでうまく機能しないと、誤嚥性肺炎の可能性が高まります。
5の食道期では食道から胃へ食べ物が流れるように、筋肉が収縮します。
このように、食べて飲み込むという行為には非常に複雑に多くの因子が絡み合っているのがわかります。
そして、加齢や疾患などにより摂食・嚥下障害は出現するようになってしまいます。
摂食・嚥下障害はそれぞれのステージにおいて治療法が異なってきます。
食べる、飲み込むという行為は人生において非常に楽しみなイベントの一つです。早めの気づきと対応がとても大切となってきます。
少しむせやすくなっていないか、食べこぼしが増えていないか、食事量が減っていないか、よく観察し心配であれば歯科に相談するようにしましょう。
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