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乳歯の萌出時期と、方向

2020/07/17

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

最近よく、乳歯の萌出について質問をいただきますので今日はそのお話をします。

 

人間の歯は、乳歯列期、混合歯列期、永久歯列期といった形で3つのステージがあります。一番最初の乳歯列期の多くは5歳から6歳までとなります。

 

まず乳歯が萌出してくるのは生後6-7ヶ月ぐらいから下の前歯から出てきます。その後、上が出てきて奥歯という流れになります。

 

萌出時期というのは、個人差があり、生まれてすぐ萌出している子もいれば、1歳になる前にようやく出てくる子もいます。

 

乳歯列の一番の特徴は、「すきっ歯」であることです。

 

これは、医学的に呼び方があり「発育空隙」「霊長空隙」などと呼ばれています。この空隙、いわゆるスペースがあることでその後に出てくる大きい永久歯が並ぶようになります。

 

すなわち、この「隙間」がないと永久歯になった時に、ガタついてしまう可能性が高いのです。

 

そして、特に上の歯においては萌出してくる時は横に歯がありませんので、「ハ」の字で萌出してきます。

 

ちなみに、歯科ではこの時期を「みにくいアヒルの子」と呼ぶことが昔ありました。

 

ただ基本的に、このスペースは横の歯が出てくることで徐々にスペースが小さくなってきます。

 

いずれ閉じてくるので心配しないでください。
でも稀に、乳歯が揃っているのにも関わらず許容範囲を越えて離れている場合があります。

 

この場合は、「埋伏過剰歯」といって骨の中に余分な歯があったりする場合もあるので、レントゲンを撮影し確定診断を行います。

 

埋伏過剰歯の撤去は、一般的には3歳以降に行うことが多いです。

 

乳歯が萌出し、離乳が始まりその回数と頻度で、口腔内環境は変わってきます。

 

歯並びや、萌出方向に関しては3歳まではそこまで強く心配は要りませんが、離乳が早く開始している場合や、様々な飲食物を摂取するようになっていたら、早めに歯科医院にて歯ブラシ指導や注意事項などを歯科衛生士さんから指導を受けましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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