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無症状で進む歯周病の悪化
2020/07/09
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
歯周病のその多くは無症状で進行することが多いです。
以前のブログでも紹介しましたが
→ https://ryu-medical.com/2020/06/29/歯周病と免疫応答の関係性/
歯周病は慢性炎症の一つであるため、ほとんど症状がなく進行していくサイレントキラーの一つです。
虫歯などは、発症すると進行に応じて症状が出現し急性化することで初めて歯科医院に行かれる方も多いと思います。
しかし、歯周病の初期はほとんど痛みという症状はなく、中等度の歯周病になた時に少し歯肉が腫れやすいなという状況になるが、痛みは引きやすい。
重度になってくると、歯が揺れて噛めなくなったり、大きく腫れてしまい自然治癒しなくなったりします。
こちらのレントゲン。一見すると歯並びもよく虫歯もない綺麗なレントゲン写真だと思います。
しかし実際は・・・
黒いラインまで骨が歯周病により溶けてしまっている状況です。
特に左下は、歯の根を分けている分岐部と呼ばれる部分を越えて歯周病が高度の進行してしまっています。
こちらのレントゲンと比較してみましょう。
最初の画像と似ていますが、実際の骨の位置は
この位置であり、骨の吸収は起きていません。左下の分岐部もしっかりと骨で覆われています。
歯周病に罹患していない良好な状態です。
このように、歯周病は無症状で進行してしまうことがあります。
特に虫歯がほとんどない人で進行が深刻になっているケースが多いです。
それは虫歯に罹患すれば自ずと歯科にかかり、虫歯治療と同時に歯周病のチェックもするためです。結果、虫歯も治り、歯周病の進行も防げる可能性もあります。
虫歯になることを推奨しているわけではありませんが、定期的に歯科に行くことでこのような事態を防ぐことができます。
歯周病が重度になると、治療選択肢がかなり少なくなります。そして最悪抜歯となった場合、抜歯後の選択肢も制限がかかることがあります。
歯周病のケアこそが、自分の歯を長期的に残す最善策であります。
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