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CT撮影の有効性

2020/07/08

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

先日、抜歯後の神経麻痺の可能性を知るためには事前にCT撮影が有効であるという話をしました。

 

今回親知らず抜歯と、インプラント埋入を訴えて来院された患者様。

 

 

2次元レントゲンでは右下の親知らずは横に埋伏している状態で神経に近接しているのがわかります。

 

そしてインプラント希望されている部位と、神経との距離は大まかにはこのような距離感がわかります。

 

しかし、2次元の情報では不十分ですのでCT撮影を行いました。

 

 

まずインプラント予定部位の骨の状態。
丸で囲っている部分が神経の通り道です。骨頂より距離を十分認めます。

 

骨質も良好であり、インプラントの長さや径を決めることができます。

 

 

白く見えているのが親知らずの歯冠部分。ここは、神経との距離を十分認めるのがはっきりとわかります。

 

 

歯根部分。根が根尖にかけて2つに別れているのがわかります。やや湾曲傾向です。そして神経との距離も、歯冠部分と比べると近くなってきます。

 

神経には触れてはいませんが、抜歯の際に無理に力をかけすぎると術後の麻痺の出現の可能性があります。

 

ちなみに、無理な力をかけなくてもこの距離であると麻痺が出現するリスクはあります。

 

しかし、麻痺が出現しても神経に直接触れている可能性は低いため、麻痺は早期治療介入で消失する可能性があります。

 

このように、事前にCT撮影を行うことで様々な情報を得ることができ具体的な計画を立案することができるほか、患者様にも麻痺がなぜ出現する可能性が高いのかをリアルに説明することができます。

 

確実な診査診断が、術後に大きな影響を与えてきます。

 

CT撮影は保険適応ですので、必要に応じて撮影を行うようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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