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歯周病と免疫応答の関係性
2020/06/29
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
歯周病の悪化により高度の骨吸収を認める症例。
右下の側切歯、動揺が著しく以前固定している部位になります。
このように大きく骨吸収が進行。固定によりなんとかくっついている感じです。
歯周病はこのように、歯を支えている歯槽骨を吸収(溶かして)しまう疾患です。原因としては、歯に付着している細菌が主となります。
よく歯石や、細菌が骨を溶かすと考える方が多いですが、厳密には違っていて、細菌が付着している部位において、免疫応答が過剰に働くことにより組織にダメージを与えているのです。
免疫応答とは、身体を守るために必要な身体の反応です。
細菌や異物が体内に入り感染するのを防ぐために、起こる反応です。
細菌が、口腔内に入り歯周ポケット内に入り付着し過剰な免疫応答が起こることで、周辺の組織が溶けてしまうのです。
ですので、歯石除去や歯周病の治療というものにおいて細菌を除去するということは、組織において過剰な免疫応答を起こさないような環境を作るということとなります。
また、歯周病の発症や進行にはそれ以外の要素も大きく関わっています。
上に述べたように、歯周病の発症や進行には、炎症という免疫応答の作用が関わっています。
そのため私たちの生体としての免疫力がその進行や発症に関与します。
例えば、糖尿病のような持病があったり、また他の疾患や疲労、ストレスなどで免疫力が低下していたりすると実は、進行し悪化しやすいのです。
体調の悪い時や天気の悪い日に、歯肉が腫脹したり痛みが出るのはこのようなことからだと言われます。
過剰な免疫応答から歯槽骨を守るためにも、まずは口腔内の細菌コントロールが何よるも大切になってきます。
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