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下顎埋伏智歯抜歯
2020/06/20
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
今日は、深い親知らずの抜歯を津野先生が行っていました。
抜歯とするのは左下の親知らず。このように手前の歯にぶつかってくるようにして埋伏しているのがわかります。
実は、右下がこの親知らずの影響もあり本来、残す必要性のある第二大臼歯が保存困難となり抜歯しています。
圧迫してくる親知らずはこのように手前の歯に甚大な被害を与えてしまいます。
左下も腫脹することがあるということは、細菌が入るスペースが微妙にあるということですので右と同じようになりかねません。
ということで抜歯となったわけです。このような抜歯は非常に重要です。
この抜歯でポイントなのは、歯冠がかなり深い位置で手前の歯に引っかかっていること。根は短く2根見えますが湾曲していないので、歯冠さえクリアできれば問題なく抜けてきます。
イメージとしてはこんな感じで分割。
骨に覆われている状態ですので、一部骨を削らないと歯が出てきませんので丸で囲った部分が骨削合する範囲。
歯冠は大きく入り込むため2つに分割した方が取れやすそう。
あとは、バーが届くかの問題。
もともと顎関節症があり、開口量にも制限があったため歯冠は、予定より分割を多くして撤去。その後根を抜歯しました。
埋伏している親知らずでしたが、不良肉芽組織といって炎症が何度も起こっていた形跡がありました。
この親知らずは本当に手前に影響を与えてしまう親知らずでしたね。
親知らずは、何でもかんでも抜くことがいいとは思いませんし、保存しておくメリットもありますので、しっかりと診断し相談してから決めていきましょう。
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