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味覚異常

2020/06/06

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

先日、味覚が弱くなっている気がすると訴えられた患者さんがおられました。

 

最近食事をしても味気なく感じるというか、舌も擦れて痛む感じもある。

 

テレビでコロナウィルスに罹患すると味覚異常が出現することもあるから心配だとおっしゃってました。

 

今回は女性の方で、舌には特に褥瘡やアフタ所見はなく綺麗な状態。むしろ綺麗すぎるくらいツルッとしていました。

 

そして側面や先端はやや一部赤くなって、確かに擦れている感じ。

 

これは典型的な平滑舌。
平滑舌というのは、舌表面には舌乳頭と呼ばれる小さく細かい突起が存在していますが、この乳頭が萎縮してしまい、ツルツルになってしまった状態です。

 

この状態だと、舌がヒリヒリしたり、食事時にしみたり、場合によっては味覚の異常などが出現します。

 

 

原因の多くは鉄欠乏性貧血や悪性貧血などの全身的な栄養状態の悪化によるものが多いです。

 

 

東洋医学でも舌診というのがありますが、舌は人間の健康状態を表す指標の一つでもあります。

 

平滑舌になっていると、上記でも述べたように鉄分の不足によって起こる貧血である鉄欠乏性貧血や、ビタミンB12などの不足による悪性貧血、ビタミンB複合体欠乏症や、

自己免疫疾患の一つでもあり口腔乾燥が特徴なシェーグレン症候群などが挙げられます。

 

まずは、血液検査で貧血のチェックや栄養状態のチェックを行いそこで何らかの異常があれば治療を行います。

 

歯科においては、舌の状態チェックと、シェーグレン症候群という診断を受けてきた場合は唾液の分泌を促す薬を処方したり、唾液を出すトレーニングをしたりします。

 

味覚に関わる舌の状態変化というのは、比較的自分で気付きやすい傾向にあります。食事は毎日しますし、話すときも舌が触れます。

 

異変を感じて数日続くようなら、まず全身状態を自分でフィードバックしてみてみましょう。
舌にもし何かできているようなら歯医者さんへ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員