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オーラルフレイル
2020/05/23
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
「オーラルフレイル」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
フレイルという言葉の方が医療では一般的ですが、口腔内や口腔周囲のフレイルのことをオーラルフレイルと言います。
オーラルフレイルとは、「歯や口の働きの衰え」という意味がありいわゆる、老化の始まりを示すサインとも言われています。
オーラルフレイルになると日常生活ではどのような影響が出現するのでしょうか。
1・硬いものが食べにくくなった
2・食べこぼしが増えた
3・よくむせるようになった
4・頬や舌をよく噛むようになった
5・口の中が乾燥する気がする
6・入れ歯が安定しなくなってきた
このように日常生活で症状が出現してきます。
主な原因は老化です。
老化といっても、歯が老化するわけではなく一つは自身の手入れが不十分になり虫歯や歯周病が悪化することで食事に影響が出ていきている状態。
そして一番は、周辺筋力の低下です。
口腔内周辺には様々な筋肉が存在します。その筋組織により咀嚼(噛むこと)ができ、嚥下(飲み込む)することができます。
歯がしっかりしてもそれを生かす周辺筋組織がしっかりしていないと食事などが成立しないのです。
唾液がしっかりと出ていても口を閉じる筋肉が弱くなっているようだと唾液が口から漏れてしまいます。
普段私たちはそんなことはないよと思っていることが実は、高齢になると出てくるのです。
義歯もずっと使っていて安定していたのに、落ちるようになった。何度も調整しても変わらない。こういった場合は、義歯を使う周辺の筋組織の課題があります。
義歯も基本的に、周辺の筋により安定されるものですのでいくら義歯をよくしたところで使う側の環境が悪いと安定してきません。
ではなぜ筋組織が衰えてしまうのでしょうか。
ほとんどの場合が廃用です。
以前のブログで廃用症候群を紹介しましたが、口腔内でもあまり使用しなくなってしまった筋組織が徐々に機能低下していきます。
口腔内であまり使用しなくなるというのはどういうことでしょう。
それは、「人と会話をすることが少なくなった」「大声を出す機会がなくなった」「外出して運動することがほとんどない」「食べ物の形態が柔らかくなっている」
このようなことをきっかけに、口腔内の廃用は進行していきます。
普段独居の方など特に起こりやすい傾向にあります。
オーラルフレイルの予防のためには、まずしっかりと歯医者さんに通院して口腔内のチェックをしていきましょう。
オーラルフレイルの進行により、虫歯や歯周病が悪化している可能性もあるほか、その他の口腔内疾患も出現することがあります。
そして次に、いろんな人と話しコミュニケーションをとりましょう。
それが難しければ、家で口腔内体操をしたりしっかりと動かすようにしましょう。
当院では、オーラルフレイルの心配がある方や放置すると状態が一気に悪くなってしまいそうな方は、月1回のSPTで来てもらうようにしています。
これをすることで、口腔内のチェックや筋組織の刺激ができるほか、外出するきっかけができるため全身的なフレイル予防にもなります。
気になる方は一度歯科医院にご相談ください。
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