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局所麻酔後の体調不良

2020/05/22

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

 

歯科治療において、必須なのが局所麻酔です。虫歯の治療や歯周病の治療などにおいて多くの場合必要となります。

 

 

女性や、一部男性でも局所麻酔後に体調不良を訴える方がいらっしゃいます。

 

数分の安静で回復してくるのですが、今日はそれについて解説します。

 

 

実は、歯科診療中の全身的合併症は局所麻酔時に生じることがほとんどです。全身疾患がない方でも、歯科診療時には精神的緊張や、痛みなどにより、血圧や心拍数というのは普段よりも、かなり上昇しています。

 

 

また過度の緊張が持続することで、高血圧性脳症に陥ったり、迷走神経反射が起きてフラフラして、ひどい場合は意識消失することもあります。いわゆる脳貧血というやつですね。

 

 

過換気症候群や、てんかん発作なども局所麻酔で起こりやすいです。

 

稀に、局所麻酔で使用する薬剤が起因して、アレルギー様な症状が出現することもあります。

 

 

一番多いのが、「脳貧血」です。
脳貧血は総称の一つで、神経性ショック、疼痛性ショック、心因性ショックなどが含まれており、不安や恐怖感、極度の緊張などの精神的な動揺によって起こる失神発作です。

 

 

 

症状としては、
・顔面蒼白
・冷や汗をかく
・皮膚が冷たい
・脈が遅く、弱い
・めまいや気が遠くなることを訴える

 

 

この様な症状が出現します。

 

 

それに対しての対応は、特別口の中に異物があったり影響しているものがなければ、水平に寝かせたり、衣服を緩めてもらったり、深呼吸してもらったり、足を少し上にあげてもらったりなどのことをしてもらいます。

 

 

そうすることで、ほとんどの方は回復してきます。

 

 

あまりにも状態が良くない場合は、モニターを付けて状態を把握。必要に応じて酸素の投与を行ったり、薬剤を静注したりします。

 

 

あまりにも、脳貧血が起きやすく治療に支障が出る方は、静脈内鎮静麻酔での治療という選択肢もあります。

 

 

脳貧血の原因は、上記に挙げてきた内容がほとんどであり、鎮静下では血圧の変動もコントロールできるため、非常に安全に治療することができます。

 

 

歯科で麻酔すると気分が悪くなって受診が遠退いている方や、放置してしまっている歯がある方はご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

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