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歯肉のバイオタイプ

2020/04/28

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

 

前歯の審美修復や、小臼歯でのCAD/CAMを行うときに、特に歯科医師が注意するのが、バイオタイプの状態です。

 

 

バイオタイプとは、その名の通り「生物学的性質」のこと。

 

歯というのは、皆さんご存知のように歯根部分が歯槽骨という骨に覆われてその周りに歯肉が付着している状態です。

 

 

この歯科でいうバイオタイプというのは、歯と歯肉の形によりタイプが分類されるわけです。

 

 

実はこのタイプを無視して、むやみに削ったりしてしまうと将来的に歯肉が退縮したりしてしまいます。

 

ちなみに、歯ブラシでもそうです。
よく歯肉が極端に退縮している方など、単純にブラシ圧が強いだけだと思われがちですが、バイオタイプを無視した磨き方になっている可能性もあります。

 

 

極端なことを言うと、バイオタイプを知らずに歯磨き指導をしてしまう歯科衛生士もいるぐらいです。

 

 

それだけ実は、歯肉の高さに関係して審美的な構成要素となるバイオタイプ。

 

 

大きく分けて2つのタイプに分かれます。

 

 

1・thick-flat タイプ

2・thin-scalloped タイプ

 

thick-flatタイプは、歯肉は厚くて硬く、質や量も豊富な状態。
ですがその分、治療時や不適切な歯周治療の侵襲により、付着上皮という部分が炎症を受けてしまいポケット形成を促してしまうことがあります。

 

 

thin-scallopedタイプは、歯肉は薄くてもろくて、質や量も不十分な状態。歯ブラシ一つでも歯肉が失われやすい状態です。

 

 

ちなみに、中間型というタイプもあり、混在しているパターンもあります。

 


 

 

どちらがどのタイプかわかりますか??

 

 

個人によって性格が異なるように、口腔内も個々によりタイプが異なります。
そのため、それに合わせたブラシの当て方や、チョイス。
その歯肉に則した、形成や被せ物の形態が必要になります。

 

 

歯科衛生士さんや歯科医師に、「私の歯肉のタイプは何??」
って是非聞いてみましょう!

 

 

そしてタイプを知った上でセルフケアを行うことが、健康的に口腔内を管理する近道になります。

 

 

 

 

 

 

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https://ryu-implant.net

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員