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治療後の疼痛

2024/06/06

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
この前治療したばかりなのに歯が痛くなった。
 
歯科治療ではこのようなことが起こる場合があります。普通に考えれば、治療は治すものだから痛みが出ない、消失すると考えるのが普通。
 
痛くなかったのに治療後から痛くなるなんてもしかしてミス?なんて思ったりするかもしれません。
 
しかし残念ながら、適切な処置を行なっていても治療後に一時的に疼痛が出現することがあります。
 
例えば、神経に近い虫歯治療を行なった場合。
 
歯は、エナメル質、象牙質を介して歯髄、いわゆる神経に到達します。
 
象牙質には象牙細管と呼ばれる神経に伝達する管が無数にあるため、象牙質を触ると一般的に痛みが出ます。虫歯はこの象牙質に達して、さらに神経にどんどん近づいていくと、神経への伝達が強くなり、神経は反応を始めます。
 
虫歯が神経に到達していなくても、虫歯を取る治療により一時的に神経が反応し軽度の歯髄炎になるのです。これを単純性歯髄炎といい、数日から1週間弱程度で治っていきます。
 
この期間は冷たいもので反応しやすかったり、噛むと痛みがあったりするのでできるだけ治療した歯に刺激を加えないで、神経が元に戻るのを安静に待つのがベストです。
 
ちなみに、次に詰め物が入るまでの間に装着される仮の蓋でも同様に症状が出ます。
 
仮の蓋は柔らかく、沈み込んでしまうため、硬いものなどを食べてしまうと象牙質を圧迫し、結果象牙細管での刺激伝達が歯髄に伝わり、痛みが出てしまいます。仮の蓋が高かったりすることで起こります。
 
麻酔して治療することがほとんどですので、仮の蓋の高さが感覚的にわからないこともあるので、麻酔切れてから違和感があればすぐ歯科医院に確認してもらうのが良いでしょう。
 
その他としても、根管治療での術後の疼痛があります。
 
根管治療は特に慢性炎症の治療がメインとなるため、薬液の刺激や洗浄によりどうしても痛みが出ることがあります。しかしこれは治癒過程では必要なところでもあり、過度に反応した場合は再度洗浄したりすることもありますが、過度に反応する場合は、中での感染がそれだけ大きいということも言えます。
 
過度に反応した場合は、腫脹疼痛を強く伴いますので早めに歯科医院で処置を受けるようにしましょう。
 
その他にも治療後に痛みが出てくることはあります。
 
必ず治療後にその可能性がある場合は説明していますので心配な方はご相談ください。
 

 
 
 

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