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歯周初期治療の重要性

2023/11/21

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 

 
右下の痛みを訴えて来院された患者様。
 
どのような治療を予定するか。
 
親知らずがやや挺出している他、手前の歯は大きく動揺している状態です。
 
第一大臼歯も根面に歯石が付着して歯根膜の拡大を認める所見。
 
歯周病も進行しています。
 
診断としては痛みのある右下第二大臼歯は抜歯の必要性があるほか、挺出している親知らずも抜歯が必要な状態となっています。
 
さて抜歯してからどうするかですよね。
 
選択肢としては
 
– ・ブリッジ(延長ブリッジ)
– ・インプラント
– ・何もしない
 
保険ではブリッジか何もしない。
 
義歯という選択肢は1本だけなのであまり適応されませんし、バネのかかる第一大臼歯に大きな負担がかかるのでイマイチな選択。
 
ブリッジは歯周病が進行している第一大臼歯に対して適応できるか。
 
インプラントは、歯周病がある中、インプラント周囲炎のリスクが高い状態で行うか。
 
何もしないという選択肢は対合の挺出を考えてどうするか。
 
現段階では治療計画はフィックスされていません。
 
歯周病の状態が改善されればインプラント治療も検討の余地に入りますが、歯周病に罹患の経験がある方のインプラント周囲炎に罹患率はない方に比べ高く、長期的な予後をよく考えなくてはいけません。
 
歯周初期治療。
 
口腔内改善、長期的な安定のためには欠かせない治療となります。
 
時間がかかってもまずは土台となる自身の口腔内管理をしっかりと行っていきましょう。
 
 
 

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