Blog
ブログ

顎骨壊死の問題

2023/11/06

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
顎骨壊死という言葉を知っていますか?
 
顎骨壊死とはその名の通り、顎の骨が壊死していくことを指します。
 
近年、骨粗鬆症の治療、悪性腫瘍の骨転移の抑制、ステロイド療法の副作用防止目的で、ビスホスホネート製剤(BP製剤)という薬剤が頻繁に使用されています。
 
飲み薬ではボナロン、フォサマック、アクトネル、ベネット、リカルボンという製品名で、注射薬ではゾメタ、アレディア、ランマークといった薬剤です。
 
これらの薬は、治療薬として有益であり重要な薬ですが、歯科においては治療に際し注意すべき薬剤だとされています。
 
どのような症状かというと、口腔内に炎症が起きた部位において、顎骨が感染し骨が溶けていきます。
 
抜歯後の治りが異常に悪い、歯がぐらつきがひどくなっている、進行している、骨がむき出しになっている、膿が出る。このような症状があります。
 
この顎骨壊死は必ず起こるものではありません。
 
顎骨壊死が起きる確率は、飲み薬で1万人に1-4人、注射薬で100人に1-2人程度です。
 
しかし、もともと歯槽膿漏や根尖病巣がある方はそれがもっとひどくなります。
 
顎骨壊死は、抜歯後に起きるだけでなく、歯周病、根尖病巣などの感染しているところがあれば発症するリスクがあります。
 
顎骨壊死の予防としては、内服や注射開始前に、感染しているところ、リスクのあるところを治療全て行うことです。
 
また服薬、注射開始後も感染しないようにこまめに歯科医院で管理することが大切です。顎骨壊死の治療法は確立していなく洗浄や壊死した骨を削るなどがメインとなります。できるだけ避けていきたい疾患になります。
 
内服開始する前にまず、歯科医院でチェックするようにしましょう。
 
NYよりブログを更新。
 

 
 
 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
https://ameblo.jp/kojima-dental

インプラント専用サイト
https://ryu-implant.net