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最小侵襲のサイナスリフト
2023/09/21
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
上顎のインプラント治療を行う上で必要な骨。
臼歯部の上部には副鼻腔の一つである上顎洞が存在しており、欠損後期間が空いたり副鼻腔内に炎症が出ていたりすると上顎洞は下方へ垂れてきてしまいインプラントのスペースを無くしてしまいます。
そのような時は、上顎洞の位置を挙上するサイナスリフトという骨造成が必要となります。
サイナスリフトの術式は大きく分けて2つあります。
ラテラルウィンドウテクニックと、クレスタルアプローチテクニック。
ラテラルウィンドウテクニックは上顎洞に面した横から(口腔内の頬側)開けて挙上します。
術式は非常にシンプルであり、直視下でどの程度挙上したのかがわかりやすいほか万が一上顎洞粘膜が傷ついた場合もリペアしやすいのが特徴です。しかしその反面侵襲度が高いため大きな腫脹や疼痛を伴うリスクもあります。
今回の1番の上の写真のサイナスリフト。
術前の状態はこのように骨がほとんどありませんでした。
冒頭の写真は黒い部分(副鼻腔)が持ち上がっているのがわかると思います。
今回は、クレスタルアプローチテクニックを用いました。
範囲として1歯だけでよかったということと、サイナスリフトと同時埋入が可能であればと思いクレスタルアプローチテクニックを使用。結論としては、インプラントの初期固定が十分に得られないためサイナスリフトのみ実施となりました。
6ヶ月後に通常埋入実施へ。
術後はクレスタルアプローチのため侵襲度は低いこともあり、ほとんど腫脹もなく経過しています。
術式を変えると侵襲度が低くなり術後が楽になることもあります。全てのケースではできませんが不安な方は一度ご相談ください。
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