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CTで正確な診査を

2023/08/08

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
埋伏抜歯希望で紹介患者様。
 
埋伏しており抜歯が困難、さらに下歯槽神経にかなり近接しているのではということでした。
 

 
パノラマエックス線写真。パノラマエックス線写真はあくまで平面的なレントゲン、いわゆる二次元のレントゲンであるため立体的には分かりません。
 
確かにこのレントゲンだと神経に近接というか触れている所見。
 
埋伏歯には定義があり、たまに横に出ているから埋伏しているという方もおられますが、埋伏歯の定義は「歯冠2/3が歯槽骨内に入っていること」となります。これはパノラマレントゲンでも十分にわかるのですが、歯肉が被って埋伏してそうなケースでも、実際は歯冠が完全に骨から出ていることがあります。これは埋伏歯とは言いません。埋伏歯というのは「骨の中に埋伏であり、歯肉の中に埋伏ではない」ということが言えます。
 
今回のレントゲンでは歯冠の2/3が骨内に存在するため埋伏歯に該当します。
 
そして神経にかなり近接しているためCT撮影を実施。
 

 

 
根尖部付近でやや接しているかという所見です。
 
抜歯後の麻痺出現の可能性は十分にあります。あとは抜歯するかしないかのベネフィットを考える。
 
今回のケースは抜歯ベネフィットが高いという判断で抜歯となりました。
 
CTを事前に撮影しておくと本当に行うべきかどうかということもはっきりと考えることができます。
 
もちろんすべてのケースでCTを撮影するのは考える必要が十分にありますが。
 
気になる方はご相談ください。
 
 
 

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